揖斐川の竹林

(いびがわのちくりん)
📍 岐阜県 揖斐川町⛰️ 名所🌿 自然📦 その他

【概要】

岐阜県揖斐川町は古くから竹の産地として知られ、美しい竹林の景観が広がる。特に里山に溶け込んだ竹林は、地域の人々によって大切に管理されている。春にはタケノコ狩り、夏には涼やかな緑陰を提供し、四季折々の風情を楽しめる。

【歴史】

揖斐川の竹林が広がるのは、岐阜県揖斐川町を中心とする揖斐川流域の里山です。揖斐川は木曽三川のひとつで、越美山地の徳山谷に源を発して濃尾平野へと注ぐ全長約百二十キロの川にあたります。流域では古くから稲作が営まれ、たび重なる水害と向き合いながら暮らしが築かれてきました。竹は屋敷まわりや川沿いに植えられ、生活の道具や食料をもたらす資源として大切に育てられてきたと伝わります。

【特徴】

揖斐川の竹林は、観光地として整備された名所というより、暮らしのそばに息づく里山の竹林である点に大きな特色があります。川霧の立ちのぼる朝、竹の緑が水面の色と溶け合う光景は静かで奥深く、訪れる人の少なさもあって深い静寂に包まれます。地元の人々が下草を刈り、古い稈を間引いて手入れを続けてきたことで、稈と稈のあいだに光の通る美しい林相が保たれてきました。

【見どころ】

揖斐川の竹林を訪ねるなら、周辺の名所とあわせて巡るのがおすすめです。西国三十三所の満願霊場として知られる谷汲山華厳寺や、貴重な仏像を数多く伝える横蔵寺など、由緒ある古刹が点在しています。道の駅「星のふる里ふじはし」を拠点にすれば、温泉や郷土料理も楽しめます。春はタケノコ、初夏は新緑、秋は紅葉と竹の緑の対比と、季節ごとに異なる魅力が待っています。

【トリビア】

竹の研究では、揖斐郡出身の坪井伊助という人物が知られています。天保十四年に生まれ大正十四年に没した伊助は、四十年以上にわたって竹を研究し、日本産の竹をほぼ網羅した当時唯一の竹類植物園を自宅の近くに築き上げました。『実験竹林造成法』『坪井竹類図譜』といった著作も残しています。揖斐川の竹林が育まれた背景には、こうした竹への深い関心と技術の蓄積があったのです。

📅 最終更新: 2026/9/6
揖斐川の竹林
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です