【概要】
堀田温泉は、別府市の西の玄関口にあたる山あいに湧く温泉で、由布院や日田、太宰府へ通じる街道の要衝として開かれました。江戸時代には長旅の疲れを癒す湯治場としてにぎわい、それ以前は立石の湯と呼ばれていたと伝えられます。いまも田畑や谷あいから盛んに硫気が噴き出し、豊かな湯が別府の市内各所へ送られています。
【歴史】
堀田温泉は江戸時代に湯治場として開かれ、そのころに立石の湯から堀田温泉へと名を変えたと伝えられます。この一帯は由布院や日田、さらに太宰府へ抜ける街道が交わる交通の要衝で、峠を越える旅人や荷を運ぶ牛馬が足を止める湯宿としてにぎわいました。2003年には共同浴場が新しく建て替えられ、いまの開放的な姿になっています。
【特徴】
堀田温泉の湯は弱酸性の高温泉で、硫黄泉をふくみ、わずかに白く濁ってやわらかな硫化水素のにおいが漂います。標高の高い谷あいにあるため夏も比較的涼しく、まわりの田畑や斜面からはいまも盛んに硫気が噴き上がっています。湧出量がきわめて豊かで、ここで集めた湯は別府の市内の広い範囲へ配られる供給源になっています。
【見どころ】
共同浴場には採光のよい明るい内湯と、植栽や岩を組んだ露天風呂があり、木々の色の移ろいとともに四季を感じながら湯に浸かれます。周辺の谷を歩けば、地面の割れ目や水路から白い蒸気が立ちのぼる光景に出会えます。ここから山道をたどれば由布院へ抜ける道筋となり、鶴見岳や伽藍岳の山すそを望む眺めも広がっていきます。
【トリビア】
堀田温泉は別府八湯のなかでもっとも宿の数が少なく、観光地のにぎわいから離れた静かな湯として地元の人に親しまれてきました。かつての街道は現在の国道につながり、別府と由布院を結ぶ峠道としていまも車が行き交います。谷から噴く硫気は付近の植生にも影響を与え、木の育たない独特の草地の景観をつくり出しています。




