本谷温泉

(ほんだにおんせん)
📍 愛媛県 西条市♨️ 温泉⛰️ 名所

【概要】

本谷温泉は愛媛県西条市にある山あいの温泉で、大明神川が刻んだ谷の奥に湯がわいています。舒明天皇や斉明天皇が入湯したという伝承をもつ古い湯で、道後温泉、鈍川温泉とともに伊予の三湯に数えられてきました。泉質はアルカリ性の単純温泉で、無色透明のさらりとした湯ざわりから美人の湯とも呼ばれ、桜や紅葉の季節にはとりわけ山里の景色が美しくなります。

【歴史】

本谷温泉には、第三十四代の舒明天皇と、のちに斉明天皇となる皇后が伊予の湯に滞在したという言い伝えが残り、その舞台のひとつに数えられてきました。古くから道後温泉、鈍川温泉と並んで伊予の三湯と称され、山を越えて湯治に通う人々によって支えられてきた湯でもあります。長らく公共の温泉施設として親しまれ、二〇二六年には民間の事業者へ引き継がれて生まれ変わりました。

【特徴】

湯はアルカリ性の単純温泉で、源泉の温度はおよそ二十度と低い冷鉱泉にあたるため、加温したうえで湯船が満たされています。無色透明でくせがなく、さらりとしていながら肌にやわらかくなじむのが持ち味で、美人の湯として紹介されることもしばしばです。神経痛や関節の痛み、冷え性、慢性の皮膚の悩みなどによいとされ、ゆっくり長く浸かる湯として知られます。

【見どころ】

温泉は愛媛県西条市にある河之内の山あい、大明神川がつくった谷の奥に位置し、周囲は棚田と杉木立に囲まれています。春は谷筋を彩る桜、秋は山肌を染める紅葉が湯上がりの目を楽しませ、夏は川風が抜けて涼やかです。伊予の三湯のなかでは最も人里離れた雰囲気で、車で細い谷道をたどって上っていく道中そのものが、湯へ向かう楽しみになっています。

【トリビア】

本谷温泉は伊予の三湯のなかでは知名度が控えめで、地元の人が日常的に通う湯として長く親しまれてきました。うちぬきと呼ばれる自噴の地下水で知られる水の豊かな土地に、こうした古い湯がわいているのも面白いところです。温泉のある河之内という集落の名は、川に沿って開けた谷あいで人々が暮らしてきたことを、今にそのまま伝えています。

📅 最終更新: 2026/9/14
本谷温泉
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です