日向湖

(ひるがこ)
📍 福井県 美浜町🌿 自然⛰️ 名所

【概要】

日向湖は、三方五湖で唯一の海水湖です。福井県美浜町にあり、面積は約〇・九二平方キロメートル、最大水深は三十八・五メートルで五つの湖のなかでは最も深くなります。流れ込む川がなく、短い水路で若狭湾と直につながるため、湖水はほとんど海と同じです。湖畔には漁港が構え、フグやハマチを育てる養殖いけすが浮かびます。

【歴史】

日向湖は、地面が落ち込んでできた円い形の沈降湖で、海とつながったまま取り残されました。水月湖との間には一七六三年に嵯峨隧道が掘り抜かれ、一八四八年には小舟が通れるように広げられて、湖と湖を結ぶ水の道ができました。海に直結する立地は古くから漁の拠点として使われ、湖の出口に日向の集落と漁港が発達しました。

【特徴】

五つの湖でいちばん深い三十八・五メートルの水は塩分濃度が最も高く、見た目も匂いも海そのものです。流れ込む川がないため濁りにくく、日向湖は波の立たない天然の内湾として働きます。クロダイやイワシ、ボラ、タコといった海の生き物がすみ、穏やかな水面を生かしてフグやハマチ、マダイを育てる養殖と蓄養が営まれています。

【見どころ】

日向湖をふちどるように民家と船小屋が並ぶ日向の集落は、湖と海に挟まれた細長い土地に築かれており、細い路地を抜けるとすぐ若狭湾の波打ち際に出ます。湖の出口にかかる橋の上からは、いけすが並ぶ静かな湖面と荒い外海を同時に見渡せます。漁協が営む海上釣堀では、養殖の魚がいる湖でマダイやブリを釣る体験ができます。

【トリビア】

日向湖と若狭湾を結ぶ水路は日向川と呼ばれ、幅は狭いのに潮の満ち引きで勢いよく水が行き来します。冬にはこの湖で育てられたトラフグが若狭ふぐとして出荷され、美浜町を代表する冬の味になりました。塩分が一つずつ違う「五色の湖」のうち、日向湖はいちばん海に近い色を担う湖として、内陸の三方湖と対をなしています。

📅 最終更新: 2026/9/12
日向湖
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です