平湯温泉

(ひらゆおんせん)
📍 岐阜県 高山市♨️ 温泉⛰️ 名所

【概要】

平湯温泉は、岐阜県高山市にある奥飛騨温泉郷の玄関口にあたる温泉地です。標高およそ1,250メートルの高原にひらけ、上高地や乗鞍岳へ向かうバスの乗り換え拠点としても知られます。戦国時代に武田軍の一隊が白猿に導かれて湯を見つけたという開湯伝説が語り継がれ、毎分一万三千リットルほどと伝わる豊かな湯が、宿の内湯や露天風呂を満たしています。

【歴史】

平湯温泉の開湯は戦国時代とされ、永禄年間に飛騨へ攻め入った武田軍の一隊が、峠越えの疲れと焼岳の噴気に苦しんでいたところ、白猿に導かれて湯を見つけ、浸かって元気を取り戻したという伝説が語り継がれています。1980年には地元の神明神社にこの白猿が合わせて祀られ、社名も平湯神社と改められました。境内には白猿を納めた猿萬堂が建てられています。

【特徴】

標高およそ1,250メートルの高原にひらけた湯の街で、源泉の温度は90度前後、湧出量は毎分一万三千リットルほどと伝えられます。炭酸水素塩泉や塩化物泉、単純温泉、硫黄泉と泉質の幅が広く、宿ごとに湯の色や肌ざわりが違うのも平湯温泉の面白さです。冬は雪が深く、白く染まった北アルプスの山肌を望みながら湯に浸かることができます。

【見どころ】

湯の街の中心には白猿を祀る平湯神社が建ち、隣接する平湯民俗館には市の文化財である豊坂家の民家や、飛騨の教育者を伝える篠原無然記念館が置かれています。少し離れた谷には日本の滝百選に選ばれた平湯大滝がかかり、厳しい寒さの時期には巨大な氷の柱となって訪れる人を驚かせます。湯の街には上高地や乗鞍岳へのバスが発着する平湯バスターミナルもあります。

【トリビア】

平湯温泉発祥の露天風呂と語られてきた神の湯は、2014年に対岸の斜面が崩れた影響で休業に入り、その後も再開の時期は示されていません。中部山岳国立公園の中にあるため工事が容易ではないとされ、地元ではもう一度あの湯が張られる日を待つ声が続いています。なお平湯温泉は1964年6月11日、奥飛騨でもっとも早く国民保養温泉地に指定されました。

📅 最終更新: 2026/9/13
平湯温泉
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です