日向薬師(宝城坊)

(ひなたやくし(ほうじょうぼう))
📍 神奈川県 伊勢原市🏯 歴史🎭 文化⛰️ 名所

【概要】

丹沢大山の麓に位置する、行基菩薩が開山した関東有数の古刹です。茅葺屋根の本堂(薬師堂)は国の重要文化財に指定されており、秋には参道に咲き誇る彼岸花の名所としても知られています。十二神将などの貴重な仏像群を安置しています。

【歴史】

神奈川県伊勢原市にある日向薬師(宝城坊)は、716年(霊亀2年)に僧の行基が開いたと伝わる、相模国でも有数の歴史を誇る古刹です。かつては日向山霊山寺と称し、多くの子院を擁する山岳霊場として栄えました。源頼朝が娘の大姫の病気平癒を祈って参詣したとも伝えられ、明治の神仏分離によって子院のひとつであった宝城坊だけが残り、その名を今日まで伝えています。地元では「日向のお薬師さま」と呼ばれ親しまれています。

【特徴】

日向薬師の本尊は、像の表面にノミの跡をあえて残す「鉈彫り」という技法で彫られた薬師三尊像で、平安時代前期の作として国の重要文化財に指定されています。荒々しい彫り跡が神秘的な量感を生み出す珍しい作風です。境内にはこのほかにも十二神将像や四天王像、阿弥陀如来像など十件もの国指定重要文化財が伝えられ、宝殿に納められており、まとめて拝観することができます。

【見どころ】

茅葺きの大屋根を載せた本堂(薬師堂)は、2010年から2016年にかけておよそ270年ぶりとなる保存修理を終え、堂々とした姿を取り戻しました。本尊は秘仏で、4月15日の春季例大祭などに開帳され、当日は柴燈護摩供や修験者による神木のぼりも奉修されます。9月中旬から10月初旬にかけては、参道の周辺に彼岸花が一面に咲きそろい、赤い花のなかを歩く参拝者で賑わいます。

【トリビア】

日向薬師は大山の東の麓に開けた日向の谷あいにあり、古くから大山詣りとあわせて参詣する道が通っていました。日本三薬師の顔ぶれには諸説があり、鳳来寺の峰の薬師と豊楽寺の柴折薬師に、この日向薬師を加える説と、福島の常福寺の嶽薬師を加える説が伝えられています。伊勢原駅の北口からバスで向かい、バス停からは杉木立に包まれた参道を歩いて本堂へと向かいます。

📅 最終更新: 2026/9/7
日向薬師(宝城坊)
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です