法多山尊永寺

(はったさんそんえいじ)
📍 静岡県 袋井市⛰️ 名所🏯 歴史

【概要】

法多山尊永寺は静岡県袋井市にある高野山真言宗の別格本山で、本尊の正観世音菩薩は厄除観音として広く信仰されています。神亀2年に行基上人が聖武天皇の勅命を受けて開いたと伝わり、参道の入口には国の重要文化財に指定された仁王門が構えています。門前で売られる名物の厄除だんごを目当てに訪れる人も多い、地元で愛される寺です。

【歴史】

法多山尊永寺は、神亀2年(725年)に行基上人が聖武天皇の勅命を受けて開いたと伝えられる古刹です。行基が自ら刻んだ正観世音菩薩を本尊として安置したといい、平安時代から鎌倉時代にかけて武家の篤い信仰を集めました。江戸時代には徳川家の保護を受け、正月に幕府の武運長久や天下泰平を祈る祈祷を勤め、祈祷札と地元の名産を献上する習わしが続いたと伝わります。

【特徴】

寺号は尊永寺ですが、山号の法多山をとって「はったさん」と呼び親しまれてきました。本尊の正観世音菩薩は厄除開運に霊験があるとされ、俗に厄除観音と呼ばれています。杉木立に包まれた長い参道をたどり、最後に石段を登りきると鎌倉様式で再建された本堂が現れます。境内は広く、四季それぞれに表情を変える森の道を歩くだけでも心が落ち着きます。

【見どころ】

参道の入口に立つ仁王門は、法多山尊永寺でいちばんの見どころです。三間一戸の楼門で、屋根はこけら葺き、国の重要文化財に指定されています。寛永17年(1640年)の棟札が残る一方、室町時代後期の特徴をよく伝えるとされ、太い柱と力強い組物が堂々とした姿を見せます。本堂へ続く石段や境内を流れる清流、参道脇のだんご茶屋も歩く楽しみです。

【トリビア】

名物の厄除だんごは、13代将軍徳川家定の頃に門前に住む寺士八左エ門が考え出し、登城の土産に添えたところ将軍家から「くし団子」の名を賜ったと伝わります。5本の串にまとめられた形は頭・首・胴・手・脚を表すといわれ、厄を落とす願いが込められています。季節限定のだんごが登場することもあり、訪れる時期によって味わいが変わります。

📅 最終更新: 2026/9/13
法多山尊永寺
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です