【概要】
博多万能ねぎは福岡県朝倉市を中心に栽培される青ネギで、その名の通り万能な使い方ができます。細くて鮮やかな緑色が特徴で、薬味や料理の彩りに欠かせません。博多ラーメンのトッピングとして全国的に有名になり、福岡を代表する野菜ブランドとなりました。
【歴史】
博多万能ねぎは福岡県朝倉市で生まれた青ねぎのブランドです。1977年に地元の農協が当時人気の高かった博多の名を冠して命名し、翌1978年からは日本航空による空輸が始まりました。鮮度を保ったまま関東や関西の市場へ届けられるようになったことで需要が一気に高まり、全国区の知名度を獲得します。小ねぎ栽培の先駆けとして、その後の産地づくりにも大きな影響を与えました。
【特徴】
細くて柔らかく、辛味が穏やかなので生のまま食べるのに向いています。名前のとおり万能で、薬味はもちろん炒め物や煮物、和え物まで幅広い料理になじみます。ハウス栽培によって年間を通じて安定して出荷されており、全国のスーパーで手軽に買える身近な存在です。刻んだときに切り口がつぶれにくく、香りが立ちやすいところも料理人に好まれる理由といえるでしょう。
【食べ方】
ラーメンやうどん、冷奴の薬味として欠かせない存在です。博多ラーメンには山盛りの万能ねぎをのせるのが定番のスタイルになっています。ねぎしゃぶやねぎ焼きなど、ねぎを主役に据えた料理も親しまれてきました。豚肉で巻いて焼く肉巻きは手軽に作れて食べ応えがあり、家庭の一品として人気があります。加熱しすぎると香りが飛ぶため、仕上げに加えるのがおいしく食べるこつです。
【トリビア】
万能ねぎはJA筑前あさくらの登録商標で、産地以外のものは同じ名前で販売することができません。空輸が始まった当初は空飛ぶねぎとして話題を呼び、産地の名を全国へ広めました。ビタミンやカロテンを含み、薬味として少量でも彩りと栄養を添えてくれる野菜です。2017年の九州北部豪雨では産地が大きな被害を受けましたが、生産者の努力で出荷は守られました。
