八王子城

(はちおうじじょう)
📍 関東東京都 八王子市🏯 歴史⛰️ 名所

【概要】

八王子城は東京都八王子市の標高約460メートルの城山を中心に築かれた山城です。北条氏照が天正年間に築き、1587年頃に滝山城から本拠を移したとされますが、1590年の豊臣秀吉の小田原攻めで城主不在のまま一日で落城しました。今は麓の御主殿跡に虎口の石垣や石段が整備され、谷を渡す曳橋が復元されており、山頂の本丸跡へは登山道が続いています。

【歴史】

八王子城は、小田原北条氏三代・氏康の三男である北条氏照が、天正年間に深沢山へ築いた大規模な山城です。それまでの居城だった滝山城から本拠を移したのは1587年頃とされ、関東西部の防衛と甲斐・信濃方面への備えを担う軍事拠点となりました。しかし1590年、豊臣秀吉の小田原攻めに際して前田利家・上杉景勝らの大軍に攻められ、城主が小田原城に詰めて不在のまま、わずか一日で落城しました。

【特徴】

東京都八王子市にある標高約460メートルの城山を中心とした山城で、山上の要害地区、麓の御主殿など居館地区、家臣屋敷が並ぶ根小屋地区に分かれる広大な構造をもちます。山頂の本丸を核として松木曲輪や小宮曲輪が尾根筋へ連なり、深い谷が自然の堀の役割を果たしていました。石垣を多用した造りは安土城を意識したという説もあり、東国の山城としては異例の規模と技術を示しています。

【見どころ】

麓の御主殿跡では発掘調査に基づいて虎口の石垣や石段、園路が整備され、深い谷を渡す曳橋が復元されて往時の登城路をたどることができます。御主殿の脇には水が細く落ちる御主殿の滝があり、落城の悲話を今に伝える場所となっています。山頂の本丸跡までは片道およそ40分から1時間の登山道が続き、高度を上げると関東平野を一望する眺めが広がります。

【トリビア】

落城の際、氏照の正室をはじめ城内にいた女性や子どもが御主殿の滝に身を投げ、滝の水は三日三晩赤く染まったと伝わります。麓には落城後に家臣が建てたとされる氏照の墓が残り、今も供養の花が絶えません。城跡は1951年に国の史跡へ指定され、八王子城は日本百名城では第22番に数えられます。入口のガイダンス施設では出土品や復元模型を無料で見学できます。

📅 最終更新: 2026/9/25
八王子城
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です