【概要】
福岡城は福岡県福岡市中央区にある大規模な平山城で、舞鶴城とも呼ばれます。関ヶ原の戦いの功で筑前を得た黒田長政が1601年(慶長6年)から七年をかけて築き、明治まで福岡藩黒田氏の居城でした。今は舞鶴公園として整備され、国の重要文化財の多聞櫓や、移築や復元を経た潮見櫓・祈念櫓・下之橋御門、各所の石垣、天守台を見ることができます。
【歴史】
関ヶ原の戦いの功により筑前約52万石を与えられた黒田長政は、当初入った名島城が手狭で治政に適さないとして、1601年(慶長6年)から七年をかけて福岡城を築きました。城の名は、黒田氏の祖先が領していた備前国福岡の地名にちなんで付けられたといわれます。福岡県福岡市中央区にあるこの城は、以後12代長知の代に明治を迎えるまで、福岡藩黒田氏の居城として藩政の中心であり続けました。
【特徴】
福岡城は、現在の大濠公園となっている入り海を西側の守りに取り込み、丘陵一帯に本丸、二の丸、三の丸を階段状に配した大規模な平山城です。海側から望む姿が鶴の舞う形に似ることから、古くは舞鶴城という優美な別名でも呼ばれてきました。城域は四十万平方メートルを超え、大小47もの櫓が建ち並んでいたと伝わる九州随一の規模を誇り、城跡は現在も国の史跡に指定されています。
【見どころ】
現存する遺構のうち、二の丸南郭にそびえる多聞櫓は国の重要文化財に指定され、往時の厳重な防御の姿を今に伝えています。ほかにも潮見櫓や祈念櫓、下之橋御門などが移築や復元を経て残され、城内を歩けば各所で当時の石垣に出会えます。天守台に登れば福岡の街並みを一望でき、城跡は舞鶴公園として整備されて、春には千本を超える桜が咲き誇る花見の名所としても親しまれています。
【トリビア】
福岡城は日本城郭協会が選ぶ日本百名城の第85番に選定されています。三の丸の一角からは、古代に海外からの使節をもてなした迎賓館である鴻臚館の遺構が見つかり、近世の城跡と古代の遺跡が重なる全国でも珍しい場所となりました。天守は建てられなかったとする説が長く有力でしたが、細川忠興の書状に取り壊しへ言及した記述が確認され、近年は存在説も有力視されるようになっています。
