【概要】
北海道檜山郡江差町を発祥とする民謡。「民謡の王様」とも称される。信州の馬子唄が越後に伝わり、北前船の船頭たちによって江差に運ばれ、独自の変化を遂げた。尺八の伴奏に乗せて歌われる、格調高く哀調を帯びた旋律が特徴。
【民謡の王様】
北海道江差町に伝わる民謡で、「民謡の王様」と称されるほど、極めて難易度が高く、芸術性の高い唄です。信州の「追分節」が源流とされ、北前船によって江差に運ばれ、独特の節回しやつややかな歌唱法へと発展しました。尺八の伴奏に乗せて、朗々と、そして哀切たっぷりに歌い上げられるそのメロディは、聞く人の魂を揺さぶり、深い感動を与えます。
【江差追分全国大会】
毎年9月には、江差町で「江差追分全国大会」が開催されます。半世紀以上の歴史を持つこの大会は、民謡界の最高峰のコンクールの一つであり、全国から選び抜かれた喉自慢たちが集まり、日本一の座を競います。町には「江差追分会館」があり、毎日実演を聞くことができるほか、歴史資料の展示や唄の体験教室も行われており、いつでもその魅力に触れることができます。
【ニシン漁の記憶】
江差はかつてニシン漁で栄えた町であり、「江差の五月は江戸にもない」と謳われるほどの繁栄を誇りました。江差追分は、そんな華やかな時代と、荒波の海に生きる人々の厳しさや哀愁を今に伝える無形文化遺産です。一節聞くだけで、カモメの鳴き声や波の音、そしてソーラン節の掛け声が聞こえてくるような、北国の情景が目に浮かぶ名曲です。
📅 最終更新: 2026/1/4




