円覚寺

(えんがくじ)
📍 神奈川県 鎌倉市🏯 歴史⛰️ 名所

【概要】

円覚寺は、神奈川県鎌倉市にある臨済宗円覚寺派の大本山で、鎌倉五山の第二位に列せられた寺院です。弘安五年にあたる1282年、鎌倉幕府八代執権の北条時宗が元寇の戦没者を敵味方の区別なく弔うため、無学祖元を招いて開きました。北鎌倉駅のすぐ前から総門が開き、谷戸の奥へ伽藍が連なる境内には、舎利殿と洪鐘という二つの国宝が伝わっています。

【歴史】

円覚寺は、弘安五年にあたる1282年に鎌倉幕府八代執権の北条時宗が創建しました。二度の元寇で亡くなった人々を敵味方の区別なく弔い、あわせて禅を広めることが願いで、開山には南宋から招いた無学祖元を迎えています。時宗の没後も北条氏や足利氏の保護を受けて栄え、鎌倉五山の第二位として関東の禅の中心を担い続けました。

【特徴】

神奈川県鎌倉市にある円覚寺は、JR北鎌倉駅のホームに接するように総門が開き、そこから山あいの谷戸に沿って伽藍が奥へと連なります。山号の瑞鹿山は、開堂の説法を白鹿が聴いたという故事に由来します。塔頭の佛日庵は北条時宗の廟所、黄梅院は夢窓疎石の塔所にあたり、居士林では在家の人々が坐禅に取り組んでいます。

【見どころ】

舎利殿は室町時代前半の禅宗様建築で、神奈川県で唯一の国宝建造物です。屋根の反りと組物の緻密さは禅宗様の代表例とされますが、普段は非公開で、公開される時期や条件は年によって変わります。ほかにも夢窓疎石の作と伝わる妙香池や、山号のいわれとなった白鹿洞、二階に十六羅漢を安置する堂々とした山門など、境内には見どころが点在します。

【トリビア】

境内の高台に吊られた洪鐘は正安三年にあたる1301年の鋳造で、高さが二メートル半を超える国宝の梵鐘です。夏目漱石は円覚寺の塔頭である帰源院で参禅し、その体験は小説『門』に描かれました。帰源院の境内には漱石の句碑も立っており、近代文学を手がかりに円覚寺を訪ねる人も少なくありません。名刹でありながら、今も坐禅の道場として開かれている寺です。

📅 最終更新: 2026/9/13
円覚寺
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です