【概要】
夢野久作の代表作。構想・執筆に10年以上をかけた大作。「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常をきたす」という伝説がある。記憶喪失の主人公が精神科病棟で目覚めることから始まる、迷宮的な物語。
【読むと狂う?】
夢野久作の代表作であり、日本探偵小説界の最高峰かつ最大の奇書と称されます。精神病院の一室で目覚めた記憶喪失の青年が、自分が誰なのか、過去に何をしたのかを探っていく物語ですが、読めば読むほど迷宮に入り込み、「本書を読破した者は精神に異常を来す」という宣伝文句まで付けられました。
【構成の複雑さ】
作中作、論文、遺言書など、様々な形式の文章がコラージュのように組み合わされており、現実と幻覚の境界が曖昧になっていきます。遺伝、心理学、脳髄論など、当時の先端科学やオカルト的な要素が絡み合い、読者の論理的思考を崩壊させかねない圧倒的な情報の奔流が押し寄せます。
【評価】
難解ではありますが、その独創的な世界観と文体は唯一無二の魅力を放ち、多くの熱狂的なファン(ドグラ・マグラ中毒者)を生み出しています。ミステリーの枠を超えた、人間の深層心理や業を描いた怪作として、文学史にその名を刻んでいます。
📅 最終更新: 2026/1/3




