醍醐寺五重塔

(だいごじごじゅうのとう)
📍 京都府 京都市🏯 歴史🎭 文化⛰️ 名所

【概要】

平安時代の天暦5年(951年)に完成した京都府下最古の木造建築物です。塔の内部には両界曼荼羅や真言八祖像が描かれており、平安絵画の宝庫としても知られています。どっしりとした安定感と雄大さを兼ね備えた名塔です。

【歴史】

京都府京都市伏見区にある醍醐寺五重塔は、平安時代の天暦5年(951年)に完成した国宝の塔です。醍醐天皇の冥福を祈るため皇子の朱雀天皇が造営に着手し、村上天皇の代になってようやく完成しました。京都府内に現存する最古の木造建築物であり、文明2年(1470年)の兵火で伽藍の大半が焼け落ちたなかでも焼失を免れ、創建当時の姿を今に伝える貴重な遺構となっています。

【特徴】

塔の高さは約38メートルで、頂に立つ相輪が塔全体の3分の1近くを占めるのが何よりも大きな特徴です。相輪が長い分だけ屋根の重なりが低く抑えられ、醍醐寺五重塔はどっしりとした重厚な佇まいになっています。深い軒の出と力強い組物は平安中期の建築らしい風格を漂わせ、細身の姿を見せる他の名塔とは対照的な美しさとして古くから語られ、多くの人を惹きつけてきました。

【見どころ】

初層の内部には両界曼荼羅や真言八祖像が極彩色で描かれ、日本の密教絵画の源流を示す作例として国宝に指定されています。通常は非公開ですが、特別公開の機会に限って拝観できることもあります。春には豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」で知られる桜が境内を彩り、しだれ桜越しに塔を望む景色は京都を代表する春の絶景として親しまれています。秋の紅葉に包まれる姿もまた格別だと言われます。

【トリビア】

この塔は昭和25年(1950年)のジェーン台風で大きな被害を受け、その後の解体修理を経て昭和35年(1960年)に修理が完了し、現在の姿を取り戻しました。応仁の乱をはじめ幾多の戦火をくぐり抜けたことから「奇跡の塔」と呼ばれることもあります。三宝院や霊宝館とあわせて、世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産となっており、広大な寺域は下醍醐と上醍醐に分かれています。

📅 最終更新: 2026/9/6
醍醐寺五重塔
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です