【概要】
平安時代の天暦5年(951年)に完成した京都府下最古の木造建築物です。塔の内部には両界曼荼羅や真言八祖像が描かれており、平安絵画の宝庫としても知られています。どっしりとした安定感と雄大さを兼ね備えた名塔です。
【由緒】
京都市伏見区の世界遺産・醍醐寺にある五重塔です。平安時代の天暦5年(951年)に完成しました。醍醐天皇の冥福を祈るため、朱雀天皇が着工し、村上天皇の時代に完成しました。京都府内で現存する最古の木造建築物であり、応仁の乱などの幾多の戦火を奇跡的に免れ、創建当時の姿を現代に伝えています。もちろん国宝に指定されています。
【特徴】
高さは約38メートルあり、屋根の反りが大きく、相輪(塔の頂上の金属部分)が塔全体の高さの約3分の1を占めるのが特徴です。これにより、どっしりとした安定感と力強さを感じさせます。初層の内壁には、両界曼荼羅(りょうかいまんだら)や真言八祖像などが極彩色で描かれており、これらは日本密教絵画の源流を示す貴重な資料となっています。
【見どころ】
春には、豊臣秀吉が愛したことで知られる「醍醐の桜」が満開となり、桜の花越しに見る五重塔は京都を代表する春の絶景の一つです。しだれ桜やソメイヨシノが塔の周囲を彩り、歴史ある塔に華やかさを添えます。また、秋の紅葉も見事で、朱塗りの塔(現在は風化して落ち着いた色合いですが)と赤い紅葉のコントラストが多くの参拝者を魅了してやみません。
📅 最終更新: 2026/1/3




