【概要】
長久酒場は和歌山県白浜にある1962年創業の大衆酒場で、太田和彦氏が「居酒屋探訪の原点」と語る店。地元の漁師から直接仕入れる新鮮な魚介類が魅力で、名物のウツボの網焼きやカメノテなど南紀ならではの酒肴が楽しめる。観光客にも地元客にも愛される理想の居酒屋である。
【歴史】
長久酒場は1962年に和歌山県白浜で創業した大衆酒場である。南紀白浜は古くから温泉地として知られ、漁業も盛んな土地柄。長久酒場はそんな白浜の漁師たちが仕事終わりに集う憩いの場として誕生した。居酒屋探訪家・太田和彦氏がまだ無名の頃にこの店を訪れ、「居酒屋探訪の原点」と語ったことで全国的に知られるようになった。創業から60年以上、地元の常連客と観光客の両方に愛され続けている南紀を代表する名酒場である。
【特徴】
長久酒場の最大の魅力は地元の漁師から直接仕入れる新鮮な魚介類である。名物のウツボの網焼きは白浜ならではの珍味で、外はカリッと中はふわっとした食感が絶品。カメノテ(亀の手に似た甲殻類)の塩茹では磯の香りが口いっぱいに広がる。その日の水揚げによってメニューが変わるため、何度訪れても新鮮な驚きがある。飾り気のない素朴な店内は漁師町の酒場らしい活気に満ちており、地元の方言が飛び交う雰囲気も魅力的である。
【食べ方】
長久酒場はJR白浜駅からバスで約15分の白浜温泉街の中にある。温泉で体を温めた後に訪れるのが最高のプランで、湯上がりの一杯は格別。まずはビールとウツボの網焼きを注文し、続いて刺身の盛り合わせやカメノテなど地元の海の幸を堪能するのが定番。和歌山の地酒「黒牛」や「紀土」との相性も抜群で、熱燗でゆっくり楽しむのも良い。白浜の夕日を眺めてから長久酒場に向かうという贅沢な夕べを過ごす観光客も多い。
【トリビア】
ウツボは見た目のグロテスクさから敬遠されがちだが、白浜では古くから「海のギャング」と呼ばれつつも珍重されてきた高級食材。長久酒場のウツボ料理を食べて虜になるリピーターは多い。カメノテは世界的にも珍しい食材で、スペインのペルセベスと同じ仲間。太田和彦氏が初めて長久酒場を訪れたのは1980年代で、以来40年以上通い続けているという。白浜温泉は日本三古湯の一つであり、温泉と名酒場の組み合わせは旅の醍醐味。白浜のアドベンチャーワールドと合わせて訪れる家族連れも増えている。




