知恩院の鐘

(ちおんいんのかね)
📍 京都府 京都市🏯 歴史🎭 文化⛰️ 名所

【概要】

浄土宗総本山・知恩院の梵鐘。日本最大級の重さを誇り、大晦日の除夜の鐘では、僧侶17人が協力して撞く姿が有名です。「えーい、ひとーつ」「そーれ」の掛け声とともに撞かれる鐘の音は京都の冬の風物詩です。

【歴史】

知恩院の鐘は、寛永13年(1636年)に鋳造された大梵鐘です。知恩院は法然上人が念仏の教えを説いた地に開かれた浄土宗の総本山で、江戸時代に入ると徳川家の手厚い庇護を受け、三門や御影堂といった大伽藍が次々に整えられました。この鐘もその造営の流れの中で生まれたもので、境内の高台に建つ大鐘楼に吊るされ、国の重要文化財に指定され、「吉水の鐘」の名でも呼ばれてきました。

【特徴】

高さはおよそ3.3メートル、口径は2.8メートル、重さは約70トンにもなり、知恩院の鐘は日本最大級の梵鐘として、東大寺や方広寺の鐘と並び称されてきました。厚みのある鐘肌は青みを帯び、見上げると人の背丈をはるかに超える大きさに圧倒されます。撞くには十七人がかりの力が要るほどで、その一撞きは腹の底に響く低く長い余韻を残し、その音は東山の山裾を這うように遠くまで届きます。

【見どころ】

大鐘楼は、京都市東山区の知恩院の広い境内でも一段高い場所に建ち、国宝の三門や御影堂から石段を登った先にあります。周囲には桜や紅葉が多く、季節ごとに違う表情を見せてくれます。境内には歩くと音が鳴る鶯張りの廊下や、軒下に残る忘れ傘といった七不思議が伝わっており、鐘楼とあわせてゆっくり巡るのがおすすめです。石段はやや急ですが、登り切れば市街を望む見晴らしも待っています。

【トリビア】

大晦日の除夜の鐘は、親綱を持つ一人と子綱を握る十六人、あわせて十七人の僧侶によって撞かれます。「えーい、ひとーつ」「そーれ」の掛け声とともに、親綱の僧が鐘に背を向け、仰向けに倒れ込むようにして撞木を引く姿は圧巻です。本番に備えて12月27日には試し撞きが行われ、その様子も冬の風物詩となっています。鐘の音は年をまたいで響き、境内は毎年多くの参拝者で埋まります。

📅 最終更新: 2026/9/6
知恩院の鐘
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です