【概要】
毘沙門天大祭だるま市は、静岡県富士市の毘沙門天妙法寺で旧暦1月7日〜9日に開催される。日本最大級のだるま市と言われ、全国から多くのだるま店が集まる。「立だるま」や「鈴川だるま」など特徴的なだるまが見られ、多くの参拝客で賑わう。
【歴史】
毘沙門天大祭だるま市は、静岡県富士市にある日蓮宗の寺院、毘沙門天妙法寺で、旧暦の正月7日から9日までの三日間営まれます。この三日間は毘沙門天王が娑婆に下りて人々の願いを親しく聞き届けてくれる日とされ、参拝すれば一粒万倍の功徳があると伝わります。だるま市は、製紙の町として栄えたこの地で、紙の端切れを生かしただるま作りが盛んになったことから始まったとされています。
【特徴】
境内から続く参道には全国からだるま店が集まり、露店の列は1キロを超えて「東海一の高市」と称されるほどのにぎわいとなります。ここに並ぶだるまは立派な髭をたくわえた面構えで知られ、地元特産の鈴川だるまをはじめ、群馬の高崎だるまなど各地の品が顔をそろえます。旧正月に開かれるため暦のうえでは新年最初の大祭であり、東海地方に春の訪れを告げる行事として親しまれています。
【楽しみ方】
毘沙門天大祭だるま市では、その年の開運を願う祈祷や、一年の厄を引き受けた古いだるまを焚き上げる行事が営まれます。並ぶだるまは手のひらに乗る小さなものから特大まで、大きさも色も表情もさまざまで、願いが叶うたびに一回り大きなだるまへ買い替えていくのがよいとされます。日が暮れると露店の灯りが長い参道を明るく照らし出し、晴れた日には雄大な富士山を望むこともできます。
【トリビア】
妙法寺は千年以上前、富士山へ登る修験者の道場として開かれたと伝わり、本尊の毘沙門天は聖徳太子の作と伝えられています。毘沙門天はもとインドに由来する神で、七福神の一員として福徳を授ける神としても広く信仰されてきました。地元では親しみを込めて「毘沙門さん」の名で呼ばれ、この祭りが終わると本格的な春が訪れるといわれるほど、地域の暮らしに深く根づいた行事となっています。




