熱田神宮の佐久間灯籠

(あつたじんぐうのさくまとうろう)
📍 愛知県 名古屋市🏯 歴史🎭 文化⛰️ 名所

【概要】

三種の神器の一つ「草薙剣」を祀る熱田神宮の正門近くに立つ、高さ約8メートルの大石灯籠。佐久間勝之が海難事故に遭った際、熱田神宮に祈願して助かったことへの感謝として寛永7年(1630年)に寄進されました。

【歴史】

熱田神宮の佐久間灯籠は、寛永7年(1630年)に佐久間勝之が奉納した巨大な石灯籠です。勝之が海路を行く途中で暴風に遭った際、熱田大神に祈って一命を取り留めたため、その加護に感謝して寄進したと伝わります。南禅寺や上野東照宮の灯籠と同じ寄進者の手になるもので、三基そろって日本三大灯籠と称され、江戸時代の道中記にも載る尾張を代表する名所として知られてきました。

【特徴】

高さは約8メートルあり、三基のなかでも群を抜いて最大の規模を誇ります。愛知県名古屋市にある熱田神宮の正門を入ってすぐの参道脇に立ち、参拝者を最初に迎える巨大なランドマークとなっています。笠石や火袋はいくつもの石材を積み重ねて組み上げた構造で、長い年月のあいだに地震や風水害で傷んだ箇所は、そのつど古い部材を生かしながら補修され、今日の姿が保たれています。

【見どころ】

熱田神宮は三種の神器の一つである草薙剣を祀る由緒ある古社で、約19万平方メートルに及ぶ境内は楠の大樹に覆われ、大都市の中とは思えない静けさに包まれています。佐久間灯籠のほかにも、織田信長が桶狭間の戦いの勝利を謝して奉納したと伝わる信長塀、樹齢千年を超えるという大楠など見どころが多く、参拝のあとは境内の茶屋で名物のきしめんを味わい、一息つくのも定番の楽しみ方です。

【トリビア】

かつて熱田の社頭のすぐそばまで伊勢湾の入り江が迫っており、東海道の七里の渡しの舟が行き交う湊町として栄えていました。巨大な佐久間灯籠に灯された火は沖を行く船からもよく見え、灯台のような役目を果たしたと語り継がれています。奉納者の勝之が海難から救われた礼に捧げた灯籠だけに、航海の安全を願う人々の信仰も集めました。埋め立てが進んだ現在は海が遠のき、逸話だけが残されています。

📅 最終更新: 2026/9/6
熱田神宮の佐久間灯籠
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です