【概要】
室町幕府の初代征夷大将軍。後醍醐天皇の建武の新政に反旗を翻し、北朝を擁立して幕府を開きました。南北朝の動乱を招いた逆臣とされましたが、近年では優れた政治手腕や人柄が再評価されています。
【室町幕府の創設者】
「足利尊氏(あしかがたかうじ)」は、鎌倉時代末期から室町時代初期の武将で、「日本三悪人」の一人に数えられる人物です。室町幕府の初代将軍として知られますが、後醍醐天皇に仕えながら後に反旗を翻し、南北朝の分裂を招いたことから「朝敵」「悪人」とされてきました。しかし、その評価は明治以降に固定されたものです。
【建武の新政から離反】
尊氏は当初、後醍醐天皇に従って鎌倉幕府打倒に貢献しました。しかし建武の新政の混乱の中で天皇と対立、1336年に光明天皇を擁立して北朝を開き、室町幕府を創設しました。後醍醐天皇は吉野に逃れて南朝を興し、以後約60年にわたる南北朝時代が始まりました。この天皇への「裏切り」が「悪人」評価の根拠となっています。
【評価の再検討】
尊氏が「悪人」とされるようになったのは、主に明治時代の皇国史観に基づくものです。南朝正統論の立場から、北朝を擁立した尊氏は逆臣とされました。しかし現代の歴史学では、武士の利益を代表した政治改革者として再評価する動きもあります。室町文化の基盤を築いた人物として、その功績を見直す研究も進められています。
📅 最終更新: 2026/1/4




