足利学校

(あしかががっこう)
📍 栃木県 足利市🏯 歴史⛰️ 名所

【概要】

「日本最古の学校」として知られ、フランシスコ・ザビエルによって海外にも紹介された史跡です。現存する聖廟(孔子廟)は寛文8年(1668年)に造営されたもので、中国明代の聖廟を模したと言われています。

【歴史】

足利学校は栃木県足利市にある日本最古の学校として知られ、創設については平安時代初期の小野篁説や鎌倉時代の足利義兼説など諸説ある。記録が明確になるのは室町時代の永享年間で、関東管領の上杉憲実が鎌倉から禅僧の快元を庠主に招き、典籍を寄進して学規を定めた。戦国時代には全国から学生が集まって最盛期を迎え、江戸時代には幕府の保護を受けて存続し、明治5年(1872)に閉校した。

【特徴】

足利学校の教育の中心は儒学で、とりわけ易学に優れ、学生は各地の大名に招かれた。孔子を祀る聖廟「大成殿」は寛文8年(1668)の建立で、中国・明代の聖廟を模したとされ、同年建立の学校門とともに現存最古の学校建築である。方丈や庫裡、書院、庭園は平成2年(1990)に江戸中期の姿で復原された。所蔵する宋版の典籍は国宝に指定され、聖廟を含む跡地全体が国の史跡となっている。

【見どころ】

入口の入徳門から学校門、杏壇門を経て聖廟に至る門の並びは、学びの道筋を象徴する構成である。方丈では『論語』の一節を声に出して読む「論語素読」の体験が人気で、庭園を眺めながら江戸時代の学生の暮らしを追体験できる。毎年11月には孔子を祀る釈奠が営まれ、聖廟の扉が開かれる。平成27年(2015)には「近世日本の教育遺産群」として日本遺産に認定され、足利学校は学び舎のまちの象徴となっている。

【トリビア】

宣教師フランシスコ・ザビエルは書簡で足利学校を「日本国中最も大にして最も有名な坂東の大学」と紹介し、その名はヨーロッパにも知られた。入学希望者はまず僧籍に入る必要があり、学生は寺院に近い生活を送っていたという。閉校後も蔵書は守られ、大正10年(1921)に史跡指定を受けた。足利市は日本遺産の構成文化財として、閑谷学校や弘道館などと連携し、教育遺産の魅力を発信している。

📅 最終更新: 2026/9/6
足利学校
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です