【概要】
雨乞岳は、滋賀県東近江市にある標高約1,238メートルの山で、鈴鹿セブンマウンテンの最高峰です。山頂付近はクマザサに覆われたなだらかな姿で、笹に囲まれた大峠ノ沢という小さな池が残り、雨乞い信仰の対象として古くから登拝されてきました。鈴鹿山脈では御池岳に次ぐ第二の高峰で、七座の中では唯一、三重県と境を接していない山として知られています。
【歴史】
雨乞岳という名は、山頂の笹原にある小さな池をめぐる雨乞い信仰に由来します。水に乏しい下流域の農民たちが日照りのたびにこの池まで登拝し、雨を願ったと伝えられています。1968年7月22日には山域が鈴鹿国定公園に指定され、1964年に始まった鈴鹿セブンマウンテンの登山大会では、七座の中で最も奥まった山として登られてきました。
【特徴】
雨乞岳は滋賀県東近江市にある標高約1,238メートルの山で、山頂は同県甲賀市との境に位置します。鈴鹿山脈では御池岳に次ぐ第二の高峰であり、鈴鹿セブンマウンテンの中では最も高く、また唯一、三重県と境を接していない山でもあります。山頂付近はクマザサに覆われたなだらかな姿で、東側には東雨乞岳の高みが並んでいます。
【見どころ】
雨乞岳の山頂近くには大峠ノ沢と呼ばれる笹に囲まれた池があり、モリアオガエルがすむ静かな水辺になっています。笹原の稜線からは鎌ヶ岳や御在所岳の鋭い姿が見渡せ、鈴鹿山脈の奥深さを実感できます。武平峠からクラ谷を経て登る道が一般的ですが、沢沿いを進む区間や笹をかき分ける区間もあるので、時間にはたっぷり余裕を持たせたいところです。
【トリビア】
雨乞岳には白倉岳や藤切岳という別称も伝わっており、地域によって呼び名が違っていたことがうかがえます。愛知川の源流にあたる山で、麓の暮らしを支える水を生み出してきました。標高は基準点の成果として1,237.67メートルが示されていますが、資料では約1,238メートルと丸めて記されることも多く、数値には少しの幅があります。




