📍 香川県 高松市🥢 名産📦 その他🏯 歴史

【概要】

香川県高松市(庵治・牟礼地区)で産出される「庵治石(あじいし)」は、花崗岩のダイヤと称される最高級石材。「斑(ふ)」と呼ばれる独特の模様が特徴で、非常に硬く、風化に強い。世界で最も高価な墓石材の一つ。

【歴史】

庵治(香川)は、香川県高松市の東部、五剣山のふもとに広がる石材の産地です。山そのものが花崗岩でできており、石を切り出して刻む技は平安時代から受け継がれてきたと伝わります。良質な石が海のすぐそばで採れたため、重い石材を船で各地へ運び出すことができ、墓石や燈籠の材として古くから重んじられてきました。今も採石場である丁場と石材店が数多く集まる、日本を代表する産地となっています。

【特徴】

この地で採れる庵治石は、「花崗岩のダイヤモンド」と呼ばれる最高級の石材です。最大の特徴は、磨いた表面にあらわれる「斑(ふ)」と呼ばれるまだら模様で、二重の絣のように見え、石の内側に奥行きが生まれます。石英を多く含んで硬く、吸水率もきわめて低いため、磨き上げた光沢が長く保たれ、彫り込んだ文字も長い年月にわたって崩れにくいとされ、墓石材として理想的な性質を備えています。

【見どころ】

産地の高台に立てば、切り立った五剣山の岩肌と、その先に広がる瀬戸内海を一望できます。彫刻家イサム・ノグチが晩年に移り住んで制作した住居とアトリエは、イサム・ノグチ庭園美術館として公開され、制作当時のままの石の彫刻が屋外に点在しています。近くの資料館では採石や加工に使われた道具が展示されており、庵治石とともに歩んできた産地の姿をゆっくりとたどることができます。

【トリビア】

庵治石は産出量が限られているうえ、同じ丁場から切り出しても斑の出方が一つとして同じにはなりません。そのため一基ごとに石を選び抜く必要があり、世界でもっとも高価な墓石材の一つに数えられています。一九六〇年代には、イサム・ノグチをはじめとする作家たちが石工の技に引かれて相次いで工房を構え、この地は石材産地であると同時に、現代彫刻の拠点としても知られるようになりました。

📅 最終更新: 2026/9/6
庵治(香川)
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です