愛染まつり

(あいぜんまつり)
📍 大阪府 大阪市天王寺区🏮 🎭 文化

【概要】

愛染まつりは大阪府大阪市天王寺区にある愛染堂勝鬘院の夏祭りで、大阪三大夏祭りの先陣を切る祭りとして知られています。例年六月三十日から七月二日にかけて営まれ、初日には愛染娘を乗せた宝恵駕籠が街を練り歩きます。浴衣で出かける習わしから浴衣まつりとも呼ばれ、大阪の夏の幕開けを告げる祭りとして親しまれています。

【歴史】

愛染まつりの舞台となる愛染堂勝鬘院は、推古天皇元年(593年)に聖徳太子が四天王寺の四箇院の一つ、施薬院として建てたと伝えられています。薬草を育てて病に応じて人々に施す福祉の施設が起こりとされ、のちに聖徳太子が勝鬘経を講じ、経に登場する勝鬘夫人の像を本堂に祀ったことから勝鬘院と呼ばれるようになりました。

【特徴】

愛染まつりは例年六月三十日から七月二日にかけて営まれますが、日程や行事の内容は年によって変わることがあります。浴衣を着て出かける習わしから浴衣まつりとも呼ばれ、大阪の浴衣の着始めを告げる祭りとして親しまれてきました。本尊の愛染明王は良縁成就や夫婦和合のご利益で知られる秘仏で、まつりの期間だけ特別に開帳されます。

【見どころ】

初日の名物は宝恵駕籠のパレードです。花で飾られた駕籠に愛染娘が乗り、「愛染さんじゃ、宝恵駕籠」の掛け声とともに天王寺の街から谷町筋を練り歩き、愛染堂に着くと本堂の前で駕籠を高々と持ち上げる駕籠上げが行われます。境内には豊臣秀吉が慶長二年(1597年)に再建した多宝塔が建ち、国の重要文化財に指定されています。

【トリビア】

宝恵駕籠は、愛染明王の誓願を頼って色町の芸妓衆が駕籠に乗って参詣したのが始まりと伝えられ、今も女性が主役の祭りとして受け継がれています。境内には桂の巨木にノウゼンカズラが絡みついた縁結びの霊木があり、川口松太郎の小説『愛染かつら』の名の由来になったといわれます。まつりの間に降る小雨は縁を結ぶとも語られています。

📅 最終更新: 2026/9/13
愛染まつり
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です