日本三大工業地帯(にほんさんだいこうぎょうちたい)は、戦前から日本の産業発展を支えてきた3つの工業地帯、中京工業地帯、阪神工業地帯、京浜工業地帯を指します。これらは太平洋ベルト地帯の中核をなし、それぞれに特色ある産業が集積しています。現在も中京工業地帯は製造品出荷額で全国一を誇る一方、京浜工業地帯は工場の海外移転などで出荷額が伸び悩み、瀬戸内工業地域や関東内陸工業地域に抜かれています。
A.最も多いのは中京工業地帯です。2022年の製造品出荷額等はおよそ64兆円で、およそ39兆円で2位の阪神工業地帯を大きく引き離しています。京浜工業地帯は工場の海外移転などで伸び悩み、近年は瀬戸内工業地域や関東内陸工業地域にも抜かれています。
A.中京は自動車を中心とした機械工業、阪神は層の厚い中小企業の集積、京浜は印刷・出版業の比重の高さが特色です。阪神は金属・機械・化学など多様な業種がそろう総合工業地帯で、京浜は首都圏という大消費地を背後に控え、自動車や電気機械、精密機械の割合も大きくなっています。
A.時代によって首位が入れ替わってきました。阪神工業地帯は戦前に製造品出荷額で全国一位を誇り、京浜工業地帯は戦後の高度経済成長期に長らく一位を保ちました。その後、中京工業地帯が自動車産業の急成長で京浜を追い抜き、全国一位の座に立っています。
A.京浜と阪神の臨海部が工場夜景で知られています。京浜では川崎市や横浜市の千鳥町や浮島町の一帯が工場夜景の聖地とも呼ばれ、屋形船やクルーズ船、バスのツアーが定着しました。阪神でも大阪湾沿いのプラント群をクルーズ船や展望スポットから眺める観賞が人気を集めています。
A.三つは愛知県・大阪府・東京都を中心に、太平洋ベルト地帯の中核として並んでいます。直線距離で中京と阪神は約140km、中京と京浜は約270km、阪神と京浜は約400km離れており、中京工業地帯が東西の二つのあいだに位置しています。