日本六古窯は、中世から現在まで途切れることなく焼き物づくりが続く六つの産地を指す言葉で、古陶磁研究家の小山冨士夫が昭和二十年代に提唱したとされます。愛知県の瀬戸と常滑、福井県の越前、滋賀県の信楽、兵庫県の丹波立杭、岡山県の備前が名を連ね、二〇一七年には「きっと恋する六古窯」として日本遺産に認定されました。土と炎の個性がそのまま器に表れる、日本生まれの焼き物の原点です。
A.古陶磁研究家の小山冨士夫が昭和二十年代に提唱したとされます。中世から現在まで途切れることなく焼き物づくりが続く六つの産地を指す言葉で、二〇一七年には「きっと恋する六古窯」として日本遺産に認定されました。
A.瀬戸焼は、鎌倉時代に国内で唯一、釉薬をかけた陶器を本格的に焼いていた点が大きな違いです。陶器と磁器の両方を作っているのも特徴です。一方で常滑焼や越前焼、備前焼は釉薬を使わずに土を焼き締める作りで、越前焼や丹波立杭焼では薪の灰が溶けた自然釉が器の肌を彩ります。
A.常滑焼です。愛知県常滑市にある知多半島の丘陵で平安時代末期から焼かれ、六古窯のなかでも最大規模を誇る産地とされます。中世には大型の壺や甕が伊勢湾の海運に乗って、北は東北から南は九州まで運ばれました。
A.六つの産地は愛知県、福井県、滋賀県、兵庫県、岡山県にあります。愛知県の瀬戸焼と常滑焼は直線距離で約40km、兵庫県の丹波立杭焼と岡山県の備前焼は約90km離れています。最も離れた瀬戸焼と備前焼の間は直線距離で約270kmです。
A.桃山から江戸時代の初めに伝わった蹴りろくろの回し方を、そのまま守ってきたためと言われます。日本の産地のなかでは例外的な技で、作り手は足で蹴ってろくろを回し、体の使い方まで産地の伝統として受け継いでいます。