会津五桜は、福島県の会津地方に古くから伝わる五本の名桜の総称です。会津若松市の石部桜、会津美里町の薄墨桜と虎の尾桜、会津坂下町の杉の糸桜、猪苗代町の大鹿桜が数えられ、江戸時代の書物にも名が見えます。いずれも寺社や旧家にゆかりを持ち、品種も開花の時期もそれぞれ違うため、四月上旬から五月上旬にかけて順に咲き継いでいきます。一本ずつ訪ね歩く花見が親しまれてきました。
#アフィリエイト広告 このページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれています
A.五本とも福島県の会津地方にあります。石部桜は会津若松市、薄墨桜は会津美里町の伊佐須美神社、虎の尾桜は会津美里町の法用寺、杉の糸桜は会津坂下町の薬王寺、大鹿桜は猪苗代町の磐椅神社にあり、いずれも寺社や旧家にゆかりを持っています。
A.例年、石部桜が四月上旬から中旬、杉の糸桜が四月中旬、薄墨桜が四月中旬から下旬ごろに見頃を迎えます。虎の尾桜と大鹿桜は遅く、四月下旬から五月上旬ごろです。大鹿桜は標高の高い高台にあるため開花が遅くなります。いずれもその年の気候によって時期は前後します。
A.五本とも品種が異なります。石部桜はエドヒガン、杉の糸桜はエドヒガンの系統に属するイトザクラです。薄墨桜は「会津薄墨」という独自の品種で、虎の尾桜は旗弁を持つオオシマザクラ系のサトザクラ、大鹿桜は花弁が七十枚を超えることもある菊咲きの八重のサトザクラです。
A.虎の尾桜は花の中心から立ち上がる細い弁の形を虎の尾に見立てたことが由来とされます。大鹿桜は白い花が淡い紅色を経て鹿の毛色に似た色に変わることに由来します。杉の糸桜の「糸」は糸のように垂れる枝から、「杉」は所在地の地名から来ています。
A.五本は福島県の会津地方にまとまっています。直線距離では薄墨桜と虎の尾桜が約4km、石部桜から薄墨桜・杉の糸桜・虎の尾桜までが約12〜15kmです。大鹿桜は石部桜から約15km、ほかの三本からは約30km離れています。見頃の時期がずれるため、一度にすべてが咲きそろうとは限りません。