【概要】
湯郷温泉は、岡山県美作市にある吉野川沿いの温泉地で、美作三湯のひとつに数えられます。およそ千二百年前、延暦寺の円仁法師が白鷺の足の傷を癒す湯を見つけたと伝えられ、別名を鷺の湯といいます。ナトリウム・カルシウム塩化物泉の湯は、傷や神経痛に効くとされた湯治の湯から、いまは美肌の湯としても紹介されています。
【歴史】
湯郷温泉の開湯は平安時代とされ、比叡山延暦寺の円仁法師が西国巡礼の途中、一羽の白鷺が足の傷を湯に浸して癒す姿を見て湯を見つけたと伝えられます。この言い伝えから鷺の湯とも呼ばれ、傷を癒す湯として近隣の人々に頼られてきました。1990年代からはスポーツ合宿の受け入れにも力を入れ、2017年に国民保養温泉地に指定されています。
【特徴】
泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、塩気を含んだ湯は体を温める力が強いとされ、神経痛やリウマチ、冷えのほか、近年は肌を整える湯としても紹介されています。湯郷温泉は美作三湯のなかでも旅館やホテルが集まった温泉街の色が濃く、街の中心には日帰りで入れる湯郷鷺温泉館が建ち、宿の湯をめぐる仕組みも用意されています。
【見どころ】
湯郷鷺温泉館には檜づくりの動の湯と石づくりの静の湯、家族向けの風呂が設けられ、湯めぐりの起点として使いやすい施設です。湯郷温泉の街は歩いて回れる広さで、巨人伝説の三歩太郎の足形をかたどった足湯が置かれたポケットパークや、古い玩具とオルゴールを集めた現代玩具博物館・オルゴール夢館が点在し、雨の日の行き先にもなります。
【トリビア】
岡山県美作市にある湯郷温泉から北東へ向かうと、宮本武蔵の生誕地とされる旧大原町の一帯があり、武蔵ゆかりの資料館や、その名を冠した駅が残ります。また女子サッカーの岡山湯郷Belleは、2001年に「スポーツといで湯のまち」を掲げ、温泉旅館の従業員や市民が中心となって生まれたクラブで、その名は美人を意味するフランス語に由来します。




