四口の神竈

(よんくのしんかま)
📍 宮城県 塩竈市⛰️ 名所🏮 その他

【概要】

宮城県塩竈市にある鹽竈神社の末社「御釜神社(おかまじんじゃ)」に安置されている4つの鉄製の古い鍋(竈)です。「塩竈」という地名の由来にもなった重要な神器であり、古くからその水の色が変わると国家の吉凶(災害など)の前触れであるという不思議な伝説が残っています。

【歴史】

鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)という神様が、人々に海水を煮詰めて塩を作る方法を教えた際に使われたものと伝えられています。そのため、塩の製法や漁業、航海安全の守護神として信仰されてきました。歴史的には、中世から江戸時代にかけて伊達政宗ら歴代仙台藩主からも手厚い保護を受けていました。

【特徴】

現在残っている4つの神竈はそれぞれ大きさや形状が異なり、かなり古風で重厚な造りをしています。最大の謎であり特徴なのが、この釜に張られた水は「日照りが続いても枯れることがなく、逆に大雨が降っても溢れることがない」、さらに「世の中に異変が起きる前には水の色が変化する」という言い伝えです。

【見どころ】

厳かな神社の拝殿の中に静かに鎮座する4つの鉄釜そのものが御神体のような存在です。毎年7月に行われる「藻塩焼神事(もしおやきしんじ)」では、古来の製法そのままに海草(ホンダワラ)と海水を使って塩を焼き歩く儀式が行われ、神話の時代の空気を感じることができます。

【トリビア】

「水の色が変わって吉凶を知らせた」という伝説は単なる神話ではなく、江戸時代の記録にも実際に「水が変色したため祈祷が行われた」という藩の公式文書が残されています。また、東日本大震災の直前にも「四口の神竈の水の色が変わっていた」という目撃証言が一部で語られています。

四口の神竈
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です