古来より日本の地に存在し、人知を超えた自然の造形や不可思議な伝承を持つ3つの奇跡的な存在、「日本三奇」です。巨大な岩が水に浮いているように見える兵庫県の「石の宝殿」、神話の舞台となる山頂に突き刺さった宮崎県の「天之逆鉾」、そして吉凶を占う水が張られた宮城県の「四口の神竈」が含まれます。科学が発達した現代でさえ完全な謎解明に至っていないものもあり、古代からの神秘的なエネルギーを今に伝える国内有数のパワースポットです。
A.石の宝殿は兵庫県高砂市の生石神社、天之逆鉾は宮崎県高原町の高千穂峰の山頂、四口の神竈は宮城県塩竈市の御釜神社にあります。石の宝殿と四口の神竈は御神体として祀られ、天之逆鉾も神話にまつわる遺物として信仰されてきました。
A.いずれもはっきりとは分かっていません。石の宝殿は少なくとも飛鳥時代かそれ以前の巨石文化の産物と推測されています。天之逆鉾は奈良時代から平安時代に修験者が奉納したものと考えられていますが、いつ誰が立てたのかは今なお不明です。四口の神竈は鹽土老翁神が製塩を教えた際に使ったと伝えられています。
A.周囲の窪みに溜まった水に姿を映し、宙に浮いているように見えるためです。石の宝殿は推定重量500トンの竜山石の塊で、底部の見えない部分で岩盤とつながっていると考えられていますが、その見た目から古くから「浮石」とも呼ばれてきました。
A.日照りが続いても枯れず、大雨が降っても溢れず、世の中に異変が起きる前には水の色が変わると言い伝えられています。寛永13年(1636年)以降の記録には、変色があるたびに別当の法蓮寺から仙台藩へ届け出た慣行が残されています。
A.三つは兵庫県・宮崎県・宮城県に分かれており、一度に巡るのは大がかりな旅になります。直線距離で石の宝殿と天之逆鉾は約480km、石の宝殿と四口の神竈は約680km、天之逆鉾と四口の神竈は約1160km離れています。天之逆鉾は高千穂峰の山頂まで登る必要があります。