【概要】
秋田県横手市で約450年の歴史を誇る伝統的な小正月行事です。街の至る所に作られた雪国ならではの「かまくら」の中で、子どもたちが甘酒や焼いたお餅を振る舞ってくれます。
【歴史】
この行事は約450年前から続く水神様を祀る東北地方の伝統的な小正月行事が起源だとされています。かまくらの内部に設けられた祭壇に水神様をお祀りし、家内安全・商売繁盛・五穀豊穣などを祈願するための神聖な行事であったものが、時代とともに観光化され、全国的にも有名な現在の心温まる「かまくら祭り」へと形を変えました。
【特徴】
横手市役所前をはじめ、市内の各所に高さ約3メートルほどの立派な大きな「かまくら」が約60基ほど立ち並びます。かまくらの中からは「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」「おがんでたんせ(水神様を拝んでください)」という地元の子どもたちの可愛らしい秋田弁の声が響き、訪れた人に熱い甘酒や焼いたお餅を振る舞ってくれます。
【見どころ】
蛇の崎川原(じゃのさきかわら)や横手南小学校の校庭などには、地元の小中学生が協力して作った無数の「ミニかまくら」が敷き詰められます。夜になるとその一つ一つにろうそくの火が灯され、真っ白な雪原の上に数千もの暖かい光が浮かび上がる光景は、涙が出るほど美しく幻想的で、日本夜景遺産にも認定された素晴らしい絶景です。
【トリビア】
横手のかまくらは、ただ雪を丸く積んだだけではありません。「かまくら職人(雪頭)」と呼ばれる熟練の職人たちが、雪をしっかりと踏み固めて数日間寝かせ、頑丈なブロック状にしてから内部をドーム状に美しくくり抜いていくという伝統の技で作られています。そのため、大人が数人入っても崩れない非常に高く安全な強度が保たれています。




