【概要】
やすらい祭は、京都府京都市北区にある今宮神社に伝わる春の祭りです。桜が散るころに疫病が広がるという古い考えから、飛び散る疫神を花で飾った傘に集めて鎮めます。赤や黒の髪を振り乱した鬼たちが太鼓と鉦を鳴らして踊り歩く姿が知られ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。例年は四月の第二日曜に行われます。
【歴史】
やすらい祭(今宮神社)は平安時代にさかのぼる古い行事で、桜の花が散る時季に疫神が飛び散り、病が広がると信じられていたことから始まったと伝えられます。花を鎮めることが疫病を鎮めることに通じるとされ、花鎮めの祭とも呼ばれてきました。長い年月の間に中断と再興を繰り返しながら受け継がれ、今も氏子の人々の手で守られています。
【特徴】
祭りの主役は、赤や黒の長い髪を振り乱した鬼たちです。大鬼と小鬼が太鼓や鉦を打ち鳴らし、やすらい花やと囃しながら、独特の身ぶりで跳ね踊ります。行列の中心には桜や椿、柳などで飾った風流傘が立てられ、これが飛び散る疫神を集める依代になります。にぎやかな囃子と鬼の舞が一体となった、いかにも奇祭らしい光景が繰り広げられます。
【見どころ】
行列は氏子の町内を巡り、やがて京都府京都市北区にある今宮神社へ参入して踊りを奉納します。見物の人が待ち構えるのは風流傘で、この傘の下に入ると一年を病まずに過ごせると言い伝えられ、参拝者が次々とくぐっていきます。例年は四月の第二日曜に営まれますが、日程は年によって変わることがあるため、事前の確認をおすすめします。
【トリビア】
この祭りは国の重要無形民俗文化財に指定されているほか、2022年には全国各地の風流踊のひとつとして、ユネスコの無形文化遺産にも登録されました。京都には、やすらい祭の日が晴れればその年の祭りはみな晴れ、雨ならみな雨になるという言い伝えも残ります。春に先がけて行われることから、京の祭りの先触れとして地元の人に待たれてきた行事でもあります。




