薄皮饅頭

(うすかわまんじゅう)
📍 福島県 郡山市🥢 名産🍜 料理🎭 文化

【概要】

福島県郡山市、柏屋の代表銘菓。嘉永5年(1852年)創業。その名の通り、皮が非常に薄く、餡がたっぷり詰まっているのが特徴。黒糖を使った風味豊かな皮と、口どけの良い餡のバランスが絶妙。東北地方を代表する土産菓子の一つとして親しまれている。

【歴史】

薄皮饅頭は、嘉永5年(1852年)に創業した柏屋が代々作り続けてきた銘菓です。初代・本名善兵衛が、病に薬がいるように健やかな者には心のなごみがいるとの思いから、奥州街道の郡山宿に開いた薄皮茶屋で旅人に供したのが始まりと伝わります。当時の東北では珍しかった皮の薄い饅頭は、雅な文化の香りがすると評判を呼び、街道を行き交う人々の口伝えで広まっていきました。

【特徴】

薄皮饅頭の生地は、小麦粉に黒糖と黒糖の蜜を混ぜ込んだもので、焦げ茶色を帯びた薄い皮になるのが特徴です。その名のとおり皮を可能な限り薄く延ばし、なめらかなこし餡をたっぷりと包み込んでいるため、餡の割合が高く小豆本来の風味とみずみずしさを存分に味わえます。黒糖のこくとほどよい甘さの餡が調和した素朴な味わいは、創業から百七十年を経た今もほとんど変わっていません。

【食べ方】

薄皮饅頭は一口から二口ほどの大きさで、緑茶と合わせるのが定番の楽しみ方です。現在はこし餡に加えて粒餡の商品もあり、二種類を食べ比べて好みを探す面白さもあります。福島県郡山市にある柏屋の本店をはじめ、郡山駅や福島駅の売店、東北地方の主要な駅などで広く購入でき、東北旅行の土産菓子の定番として長く親しまれてきました。冷やして食べても味わいが引き締まります。

【トリビア】

1887年(明治20年)に郡山駅が開業すると柏屋は駅売りを始め、薄皮饅頭の名は東京にまで広まりました。戦後の1948年には販売を再開し、1953年に「旅は磐梯、みやげは薄皮」というキャッチフレーズを掲げたことで全国に知られるようになります。東京の志ほせ饅頭、岡山の大手まんぢゅうと並ぶ日本三大饅頭の一つに数えられ、東北を代表する銘菓となりました。

📅 最終更新: 2026/9/6
薄皮饅頭
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です