【概要】
広島県広島市中区にある日蓮宗の寺院、圓隆寺に祀られた稲荷大明神の祭礼です。「稲荷」を音読みした「とうか」が名の由来で、寺の創建と同じ元和5年(1619年)に勧請されたと伝わります。ご神体が開帳されるのは年に一度この三日間だけで、寺の前の中央通り一帯には露店がぎっしりと並びます。浴衣の着始めの祭りとしても広く知られています。
【歴史】
とうかさん大祭は、広島県広島市中区にある日蓮宗の寺院、福昌山圓隆寺に祀られた稲荷大明神の祭礼です。圓隆寺は元和5年(1619年)、広島へ入った浅野長晟が慈善院日音上人を開山に迎えて創建したと伝えられ、稲荷大明神もこのときに勧請されました。大祭は翌元和6年に始まったとされ、四百年以上にわたって受け継がれています。
【特徴】
祭りの名は、稲荷の二文字を「とうか」と音読みしたことに由来します。ご神体はふだん厳重に守られており、とうかさん大祭の三日間だけ開帳されるため、参拝は年に一度の特別な機会になります。寺の前を走る中央通りは歩行者天国となって「とうかさん通り」と呼ばれ、両側に露店がぎっしりと連なり、四十五万人ほどの人出でうまります。
【見どころ】
とうかさんは「ゆかたの着始め祭り」として親しまれ、この祭りを境に広島の街には浴衣姿があふれます。近年は浴衣の魅力を広める催しも同時に開かれ、着付けの体験やコンテストなどでいっそう華やかになりました。開催は例年6月上旬の金曜から日曜までの三日間ですが、日程は年によって変わりますので事前にお確かめください。
【トリビア】
開催の時期は時代とともに動いてきました。昭和29年までは旧暦の端午の節句に行われ、昭和30年からは新暦の6月9日と10日に固定されます。昭和36年には梅雨の雨を見越して6月8日からの三日間に改められ、平成10年から現在の6月第1金曜に始まる三日間という形に落ち着きました。原爆で焼けた堂宇も市民の手で再建されています。




