【概要】
戸隠神社中社は、五社のほぼ中央にあたる戸隠の宿坊街に鎮座し、天の岩戸開きの策を考えた知恵の神・天八意思兼命を祀ります。寛治元年にあたる1087年の創建と伝わり、学業成就や開運を願う参拝者でにぎわいます。境内には樹齢800年を超えるとされる三本杉がそびえ、社殿には絵師・河鍋暁斎ゆかりの龍の天井絵が掲げられています。
【歴史】
戸隠神社中社は、寛治元年にあたる1087年に創建されたと伝えられます。神仏習合の時代には中院と呼ばれ、奥院・宝光院とともに戸隠山顕光寺を構える三院の一つとして、周りに多くの宿坊を従えました。明治の神仏分離によって中社と改められています。現在の社殿は昭和30年代に再建されたもので、唐破風を備えた入母屋造りの重厚な姿を見せています。
【特徴】
戸隠神社中社の祭神・天八意思兼命は、天照大神が天の岩戸に隠れたとき、神々を集めて岩戸を開く策を練った知恵の神です。この神話にちなんで、学業成就や開運の神として信仰されています。中社の門前には宿坊やそば店が軒を連ね、宿坊群を含む戸隠の町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれ、門前町の風情を今に残しています。
【見どころ】
戸隠神社中社の鳥居をくぐると、三本杉と呼ばれる杉の巨木が参拝者を出迎えます。樹齢は800年を超えると考えられ、境内の木製の鳥居を中心にほぼ正三角形を描くように立っています。社殿の天井には河鍋暁斎ゆかりの龍の天井絵が広がり、社殿の右奥では小さな滝のさざれ滝が水音を響かせて、境内に涼やかな空気を運んでいます。
【トリビア】
戸隠神社中社の天井絵で知られる河鍋暁斎は、古河藩士の家に生まれ、狩野派に学びながら風刺画や妖怪画でも名をはせた幕末から明治の絵師です。境内には三本杉のほかに、樹齢700年を超えるとされる御神木もそびえています。門前には戸隠そばを出す店が並び、参拝の後にそばを味わうのが戸隠めぐりの楽しみとして定着しています。
