【概要】
静岡県の天竜川流域に広がる天竜美林は、雨が多く温暖な気候を利用して育成されたスギ・ヒノキの美林。明治時代の治山治水事業を契機に本格的な植林が進められ、根曲がりが少なく、赤身の色艶が良い良材を産出する。
【歴史】
静岡県浜松市天竜区(天竜川流域)に広がる人工林です。明治時代、天竜川の治水と産業振興のために、金原明善という地元の名士が私財を投じて植林事業を開始したのが大規模化のきっかけです。豊富な雨量と温暖な気候が杉や檜の生育に適しており、日本有数の林業地帯となりました。
【特徴】
急峻な山々に植えられた杉や檜は、根張りが良く、粘り強い良質な木材「天竜材」となります。赤身の色艶が良く、耐久性に優れているのが特徴。FSC認証(国際的な森林認証)を取得した森林面積が広く、環境に配慮した林業が進んでいます。
【見どころ】
天竜川沿いの山肌を埋め尽くす緑の絨毯のような森林景観が見事です。秋野不矩美術館などの地元建築には天竜材がふんだんに使われています。森林セラピー基地としても認定されており、ガイド付きの森林散策でフィトンチッドを浴びながらリフレッシュできます。
【トリビア】
金原明善は「暴れ天竜」と呼ばれた川の氾濫を抑えるため、山に木を植え続けました。その功績は今も称えられています。天竜檜(ヒノキ)は強度が高く加工しやすいため、高級住宅の構造材や内装材として非常に人気があります。
📅 最終更新: 2026/1/3




