高梁川

(たかはしがわ)
📍 岡山県 倉敷市🌿 自然🏯 歴史

【概要】

新見の花見山に源を発し、岡山県の西部を南へ流れて水島灘に注ぐ一級河川です。流路延長はおよそ111キロメートル、流域面積は約2670平方キロメートルと県内で最も広い流域を持ちます。高瀬舟が備中の山あいと玉島の港を結んだ道であり、下流に広がる用水網は今も倉敷の田畑と暮らしを支えています。上流の峡谷から河口の工業地帯まで、表情の変化に富んだ川です。

【歴史】

高梁川は新見の花見山に源を発し、岡山県の西部を南へ流れて水島灘へ注ぐ一級河川です。備中の山あいでは古くから砂鉄を採る鉄穴流しが行われ、押し流された土砂が下流に堆積して広い平野をつくりました。江戸時代には高瀬舟が盛んに行き交い、山あいの米や鉄、たばこを玉島の港まで運ぶ経済の背骨となり、高梁川の流域はこの舟運によって大きく栄えました。

【特徴】

流路延長はおよそ111キロメートル、流域面積は約2670平方キロメートルで、岡山三大河川のなかで最も広い流域を持っています。明治の末から大正にかけて国の直轄工事として大改修が行われ、二つに分かれていた流れが一本にまとめられました。廃川となった東側の跡地はおよそ470ヘクタールにおよび、学校や工場、農地へ姿を変えました。

【見どころ】

岡山県倉敷市にある酒津には、高梁川から水を取り入れる大きな樋門が並んでいます。大正13年に完成した取配水施設は、現役の樋門としては国内でも指折りの規模で、花崗岩を積み上げた重厚な姿が見ものです。すぐそばの酒津公園は桜の名所として知られ、用水の配水池のほとりに腰を下ろせば、春の高梁川をゆっくりと楽しむことができます。

【トリビア】

高梁川の水は、平安時代の末に開かれたと伝わる湛井十二箇郷用水をはじめ、古い用水路網によって備中平野へ広く配られてきました。高瀬舟の時代には玉島まで高瀬通しと呼ぶ運河が掘られ、船が港へそのまま入れるよう工夫されています。舟運は昭和3年に伯備線が全通したことで静かに幕を下ろし、それからの高梁川は治水と利水を担う川として流域を支え続けています。

📅 最終更新: 2026/9/12
高梁川
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です