志ほせ饅頭

(しおせまんじゅう)
📍 東京都 中央区🥢 名産🍜 料理🎭 文化

【概要】

東京都中央区、塩瀬総本家の看板商品。日本の饅頭の元祖とされる。1349年に中国から来日した林浄因が、肉を使わず小豆の餡を包んで作ったのが始まり。山芋(大和芋)を練り込んだ皮は白くてもっちりとしており、すっきりとした甘さの餡との相性が抜群。

【歴史】

志ほせ饅頭を作る塩瀬総本家の歴史は、貞和5年(1349年)にさかのぼります。宋から龍山徳見禅師に随って来日した林浄因が奈良に居を構え、肉を口にできない僧侶のために小豆を甘葛煎の甘みで煮た餡を皮で包み、日本で初めての甘い饅頭を作ったとされます。応仁の乱で京都が焼け野原になると一族は三河国設楽郡の塩瀬村へ移り、姓を塩瀬と改めました。これが屋号の由来となり、六百七十年を超える歴史が今日まで続いています。

【特徴】

志ほせ饅頭は、すり下ろした大和芋と米粉を合わせた生地でこし餡を包み、蒸し上げた一口大の薯蕷饅頭です。純白でつやのある薄い皮はしっとりときめ細かく、口に入れるとふわりとほどけて、上品な甘さのこし餡と一体になります。機械に頼らず一つひとつ手作業で仕上げる製法を創業以来守り続けており、その端正な姿と穏やかな味わいから、茶席の菓子としても長く重んじられてきました。

【食べ方】

志ほせ饅頭は抹茶や煎茶との相性がよく、古くから茶道の茶請けとして供されてきました。一口大なので切り分ける必要がなく、そのまま手に取っていただけるのも魅力です。東京都中央区にある塩瀬総本家の本店や、都内の百貨店の和菓子売り場で購入でき、格式ある贈答の品として目上の方への手土産にも選ばれ続けています。日持ちは長くないため、手元に届いたら早めに味わうのがおすすめです。

【トリビア】

饅頭を日本に伝えた林浄因は菓子の神として、奈良の漢國神社の境内に鎮座する林神社に林浄因命の名で祀られています。毎年4月19日には全国の菓子業者が饅頭を奉納する「饅頭まつり」が営まれ、業界の繁栄が祈願されます。塩瀬の饅頭は江戸時代に将軍家の御用達を務め、明治維新の後は宮内庁御用達となりました。店は伝馬町、有楽町と移り、戦災を経て現在地に落ち着いています。

📅 最終更新: 2026/9/6
志ほせ饅頭
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です