【概要】
山梨県大月市の桂川に架かる跳ね橋。「岩国の錦帯橋」「黒部の愛本橋(現在は存在しないためかずら橋とされることが多い)」と並ぶ日本三奇橋の一つ。深い渓谷(猿橋峡)に架けられており、橋脚を使わず両岸から突き出した「はね木」によって支えられる独特の構造を持つ。国の名勝に指定されており、周囲の自然と調和した美しい景観は歌川広重の浮世絵にも描かれている。
【甲斐の名橋】
山梨県大月市にある「猿橋(さるはし)」は、「日本三奇橋」の一つに数えられる歴史的な木造橋です。桂川の深い渓谷に架かる橋で、橋脚を使わずに両岸から刎木(はねぎ)を斜めに突き出して支える「刎橋(はねばし)」という珍しい構造が特徴。現在の橋は1984年に復元されたもので、長さ約31メートル、水面からの高さ約30メートルの壮観な姿を見せています。
【刎橋の技術】
猿橋の最大の特徴である「刎橋」構造は、急流や深い渓谷で橋脚が建てられない場所に適した日本独自の技術です。両岸の岩盤から4層の刎木を斜めに突き出し、それぞれの層を少しずつ張り出させて橋を支えます。この技術により橋脚なしで深い渓谷を渡ることが可能になりました。中国の類似技術との関連も指摘されており、土木史の観点からも貴重な構造物です。
【名前の由来と観光】
「猿橋」の名前は、猿が互いに体をつなげて橋を作る姿にヒントを得て架けられたという伝説に由来します。歌川広重も浮世絵に描いた景勝地で、特に紅葉の季節は多くの観光客で賑わいます。JR中央本線猿橋駅から徒歩15分。周辺には「猿橋公園」が整備され、渓谷美と歴史ある橋の姿を楽しむことができる山梨の人気観光スポットです。
📅 最終更新: 2026/1/4




