サロベツ原野

(さろべつげんや)
📍 北海道 天塩郡豊富町🌿 自然⛰️ 名所🏮 絶景

【概要】

北海道北部の日本海側に広がる、日本最大級の高層湿原です。エゾカンゾウなど約100種類の可憐な湿原植物が咲き乱れ、海岸線の向こうには海に浮かぶ美しい利尻富士(利尻山)を望むことができる、最果ての雄大な自然が広がります。

【歴史】

泥炭の堆積によって数千年という途方もない時間をかけて形成された高層湿原ですが、かつてはその不毛な泥炭地ゆえに農業開発が困難を極めました。戦後には国策として大規模な客土による農地開拓や、泥炭の採掘が行われ湿原が縮小しました。その後、残された手つかずの自然の価値が見直され、利尻礼文サロベツ国立公園に指定されて保護活動が進められています。

【特徴】

サロベツ(アイヌ語で「アシが原に生える川」の意)の名の通り、広大な泥炭地が果てしなく広がる平坦な原野です。特に高層湿原としては日本最大級の広さを持ち、栄養分の少ない過酷な環境に適応したモウセンゴケなどの食虫植物や、多彩な高山植物を見ることができます。オオヒシクイなど多くの渡り鳥の中継地としても極めて重要な役割を果たしています。

【見どころ】

初夏(6月下旬~7月上旬)には、エゾカンゾウの黄色い花が絨毯のように一面を覆い尽くす光景が最大のハイライトです。湿原内に整備された木道を歩きながら、遮るもののない360度の大パノラマを楽しむことができます。また、天気の良い日には地平線の向こうの日本海に、美しい円錐形の「利尻富士(利尻山)」が浮かび上がる絶景を望むことができます。

【トリビア】

サロベツ原野の地中には、泥炭とともに太古の植物が分解されて生じたメタンガスなどを豊富に含む温泉水が眠っています。近くの豊富(とよとみ)温泉は、世界的にも珍しい油分を含んだ「濁り湯」として知られています。かすかに石油の臭いがするこの独特の温泉は、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患に高い効能がある湯治場として全国から多くの人が訪れます。

📅 最終更新: 2026/2/20
サロベツ原野
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です