クイーンの塔(横浜税関)

(くいーんのとう)
📍 神奈川県 横浜市中区⛰️ 名所🏯 歴史

【概要】

クイーンの塔は、神奈川県横浜市中区にある横浜税関本関庁舎の塔屋に付けられた愛称です。1934年に竣工した三代目の庁舎で、ベージュ色のタイル壁の上に緑青色のドームを頂く姿は、イスラム寺院を思わせると評されます。高さはおよそ51メートルと横浜三塔で最も高く、大さん橋や山下公園からもよく目立つ港の目印になっています。

【歴史】

クイーンの塔(横浜税関)の建物は、関東大震災で被災した庁舎に代わる三代目として計画され、1934年に竣工しました。設計は当時の大蔵省営繕管財局が担当し、国会議事堂の設計にも携わった技師が加わっています。太平洋戦争の敗戦後は連合国軍に接収され、司令部として使われた時期を経て返還され、現在も税関の本庁舎として現役で働いています。

【特徴】

建物はベージュ色の磁器タイルで覆われ、その上に緑青色に輝く円い屋根を載せています。イスラム寺院を思わせるドームと、細部にあしらわれた幾何学的な装飾とが組み合わさり、重厚さの中に異国情緒が漂います。塔の高さはおよそ51メートルで、横浜三塔の中では最も高く、海から近づく船に対して港の位置を示す目印にもなってきました。

【見どころ】

庁舎の一階には資料展示室が設けられ、横浜港と税関の歩みや、取り締まりで押収された偽ブランド品などの展示を無料で見学できます。開室の時間や休みの日は変わることがあるため、訪ねる前に確かめておくと安心です。建物の外からは、海岸通り側の並木越しに見上げる姿や、大さん橋の上から望む遠景がとくに美しいと評判です。

【トリビア】

この塔の高さには逸話が残ります。設計の段階では、先に完成していたキングの塔より低い高さで図面が引かれていましたが、当時の税関長が日本の表玄関にふさわしくないと難色を示し、描き直させたと伝えられます。その結果、三塔で最も高い塔になりました。建物は横浜市認定歴史的建造物であり、近代化産業遺産にも選ばれています。

📅 最終更新: 2026/9/11
クイーンの塔(横浜税関)
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です