【概要】
静岡県静岡市葵区にある大規模な山体崩壊地。安倍川の源流部に位置し、標高2,000m付近からの激しい崩落により荒々しい景観を呈している。1707年の宝永地震との関連も指摘されるが、浸食作用は現在も進行中であり、その規模と崩壊の激しさから日本三大崩れの一つに数えられる。
【崩壊のデパート】
静岡県静岡市葵区、南アルプスの大谷嶺(おおやれい)南斜面に広がる大規模な崩壊地です。1707年の宝永地震(マグニチュード8.6)によって山体崩壊が発生したと言われています。現在も崩壊は進行中であり、東京ドーム何杯分もの土砂が流出し続けています。その規模の大きさと進行中の崩壊現象から「日本三大崩れ」の一つに数えられており、露出した地層は地質学的にも極めて貴重な研究資料となっています。
【治山の最前線】
崩壊によって大量の土砂が安倍川に流れ込み、下流の静岡市街地に洪水被害をもたらす恐れがあるため、長年にわたり国による大規模な砂防工事(治山事業)が行われています。最先端の土木技術を駆使して土砂を食い止める様子は、まさに人間と自然の終わりなき闘いの現場です。防災教育の場としても注目されており、自然災害の脅威と防災の重要性を学ぶことができる貴重なフィールドでもあります。
【登山】
崩壊地の縁(新窪乗越など)へ至る登山コースがあり、そこからは大迫力の崩落地を眼下に見下ろすことができます。足元がスパッと切れ落ちた高度感のある景色はスリル満点で、大地のエネルギーを肌で感じることができます。ただし、崩壊地周辺は危険なため立ち入り禁止区域も多く、滑落には十分な注意が必要です。周辺は高山植物の宝庫でもあり、厳しい環境下で可憐に咲く花々のたくましさに心を打たれます。
📅 最終更新: 2026/1/27




