能成寺

(のうじょうじ)
📍 山梨県 甲府市🏯 歴史⛰️ 名所

【概要】

能成寺は、山梨県甲府市にある臨済宗妙心寺派の寺院で、甲府五山の一つに挙げられます。南北朝時代の貞和年間に武田信守が開基となり、業海本浄を開山として現在の笛吹市八代町の地に開かれたと伝わります。武田信玄が甲府の城下に移し、さらに文禄年間に今の東光寺町へ移ったとされ、五山のなかでもとりわけ場所を移した寺として知られています。

【歴史】

能成寺は南北朝時代の貞和年間(1345年から1349年)に、武田信守が開基となり業海本浄を開山として開かれたと伝わります。はじめは現在の笛吹市八代町にあり、信守の菩提寺とされました。のちに武田信玄が甲府の城下、西青沼と呼ばれた地へ移して甲府五山の一つに定め、さらに文禄年間(1592年から1596年)に今の場所へ移されたと伝えられています。

【特徴】

山号は定林山、本尊は釈迦如来で、山梨県甲府市にある臨済宗妙心寺派の寺院です。甲府五山のうちでも移転を重ねた寺で、現在は東光寺町の静かな一角に本堂と書院、庫裏が並んでいます。嘉永4年(1851年)の火災と昭和20年(1945年)の甲府空襲で伽藍を失いながら、そのたびに再建されてきたため、今の建物は近代以降のものが中心です。甲斐百八霊場の札所にもなっています。

【見どころ】

能成寺の境内は甲府の市街を見下ろす高台にあり、五山めぐりの途中でひと息つきたくなる落ち着いた佇まいです。松尾芭蕉の句碑が立ち、赤穂藩の家老だった大野九郎兵衛の墓と伝えられるものも残るなど、武田家以外の物語も重なっています。開基の武田信守をしのぶ静けさが魅力ですが、拝観の可否や時間は寺の都合で変わるため、無理に立ち入らない心配りが大切です。

【トリビア】

能成寺の開山と伝わる業海本浄は、中国の天目山で修行して帰国し、のちに甲斐の天目山に棲雲寺を開いた禅僧として知られます。甲府五山は信玄が京都や鎌倉の五山にならって定めたとされますが、順位や格付けを記した確かな史料は残っておらず、序列は分かっていません。寺はJR身延線の金手駅から歩ける距離にあり、東光寺と組み合わせて巡る人も少なくありません。

📅 最終更新: 2026/9/13
能成寺
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です