新潟県立環境と人間のふれあい館

(にいがたけんりつかんきょうとにんげんのふれあいかん)
📍 中部新潟県 新潟市北区🏯 歴史🎭 文化

【概要】

新潟県新潟市北区にある新潟県立の資料館で、水の公園福島潟に建っています。新潟水俣病資料館を兼ねており、2001年に開館しました。阿賀野川流域の自然と暮らしの展示とあわせて、昭和電工鹿瀬工場の排水によって引き起こされた新潟水俣病の歴史と被害を、写真や映像、当時の新聞紙面などで伝えています。被害者自身が体験を語る語り部制度も設けられています。

歴史

新潟水俣病が公式に確認されたのは1965年です。阿賀野川の上流にあった昭和電工鹿瀬工場が、アセトアルデヒドの製造工程で生じたメチル水銀を含む排水を川に流し、汚染された川魚を食べた流域の住民が発症しました。熊本での公式確認から九年を経て、同じ原因物質による被害が繰り返されたことになり、第二水俣病とも呼ばれています。

特徴

原因物質は水俣病と同じメチル水銀で、手足の先の感覚障害や運動失調、聴力や視野の障害などをもたらしました。県内で公害健康被害補償法などに基づき認定された人は、2022年11月末の時点で七百人を超えています。一方で、認定を受けられないまま症状を抱えて暮らす人も残されています。認定を求める裁判は現在も続いており、被害は過ぎ去った出来事として終わってはいません。

見どころ

二階の新潟水俣病の展示室では、発生に至る経緯と被害の実態を、写真や映像、当時の新聞紙面でたどることができます。一階は水面下をイメージした空間で、阿賀野川に生きる魚や生き物を展示しています。豊かだった川がなぜ汚されたのかを順を追って考えられる構成になっています。被害者による語り部の講話も行われており、聴講には事前の申し込みが必要な場合があります。

トリビア

新潟県立環境と人間のふれあい館が建つ福島潟は、二百種を超える鳥が確認される県内最大の潟で、国の天然記念物オオヒシクイが冬を越す場所としても知られています。豊かな水辺の風景のただ中に資料館が置かれているため、訪れた人は水の恵みとその汚染という両面を同じ場所で受け止めることになります。周囲には水の駅「ビュー福島潟」などの施設も並んでいます。

📅 最終更新: 2026/9/22
新潟県立環境と人間のふれあい館
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です