【概要】
沖縄県国頭郡今帰仁村にあった城。築城年は14世紀頃といわれ、築城主は不明。、琉球王国成立以前に存在した北山の国王・北山王の居城であった。2000年に世界遺産に登録される。日本100名城(98番)の一つ。今帰仁城(なきじんじょう)とよみ、別名・北山城。1665年に最後の監守が首里に引き上げてからは、祈祷や祭りをする場所として大切にされてきた。この城郭は、日本の歴史において重要な役割を果たしてきました。その堅固な守りと戦略的な立地は、当時の武将たちの知恵と力を今の世に伝えています。訪れる人々は、石垣や堀、復元された建物を通じて、かつての時代の息吹を肌で感じることができるでしょう。
【歴史】
築城の年代は明らかでありませんが、13世紀末から14世紀にかけて成立したとみられています。琉球が北山、中山、南山に分かれて争った三山時代には、今帰仁城は北山王の居城として沖縄本島北部一帯を支配し、中国とも独自に交易を行っていました。1416年(一説に1422年)に中山の尚巴志らの軍勢に攻められて北山は滅び、以後は首里王府から監守が派遣され、1665年に引き揚げています。
【特徴】
沖縄県今帰仁村にあり、本部半島の付け根にそびえる古期石灰岩の険しい岩山を利用して築かれたグスクです。城壁の総延長は約1500メートルに及び、起伏に富む地形に沿って大きな曲線を描きながらうねる姿は他に類を見ません。とりわけ大隅と呼ばれる郭を囲む波打つ城壁は圧巻で、本土の城が石垣を築くようになるより300年ほど早い時期から、ここでは中国の影響を受けた石積みの技術が磨かれていました。
【見どころ】
主郭へ続く平郎門は、天井に大きな一枚岩を渡した堅牢な造りで、門をくぐると両側をツツジに縁取られた石畳の急な階段が続いていきます。城壁の上に立てば青く広がる東シナ海を一望でき、晴れた日には伊平屋や伊是名の島影も水平線にくっきりと浮かびます。1月下旬から2月上旬にかけては参道の寒緋桜が咲きそろい、日本でもっとも早く開く桜まつりの舞台として多くの人を集めています。
【トリビア】
日本百名城の第98番で、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして世界遺産に登録されました。監守が引き揚げた後も城内に点在する御嶽は聖域として祈りが捧げられ続け、いまも地域の人々の祭祀の場として大切に守られています。城の南側に建つ歴史文化センターでは、出土した中国や東南アジアの陶磁器から、北山が海を越えて築いた交易の姿を知ることができます。




