【概要】
群馬県の南西部に位置し、赤城山、榛名山と共に「上毛三山」の一つに数えられる名峰です。ノコギリの歯のような尋常ではないギザギザの岩峰群が天を突くように連続しており、その威圧的で異様な山容は一度見たら忘れられないほどのインパクトを誇ります。日本三大奇勝だけでなく「日本三大奇山」としても名を連ねる、荒々しい奇岩の宝庫です。
【歴史】
古くから神仏混淆の霊山として修験者の過酷な修行の場とされてきました。山の麓にある妙義神社は、創建が537年と伝えられる非常に歴史ある神社で、江戸時代には徳川歴代将軍の信仰も厚く、豪華絢爛な装飾が施されました。また、中山道道中の難所としても旅人に恐れられ、同時にその特異な風景が絵巻物などに多く描かれました。
【特徴】
白雲山、金洞山、金鶏山などのいくつかの峰から構成されており、地質的には古い火山の活動による凝灰岩や溶岩が、数百万年という途方もない時間をかけて風化・浸食されてできた地形です。「石門(せきもん)」と呼ばれる巨大な岩のアーチや、オーバーハングした危険な鎖場が連続し、国内有数の危険な岩場ルートとしても知られています。
【見どころ】
麓の妙義神社周辺や「さくらの里」からは、安全にその荒々しい山容を見上げることができ、特に春の桜と秋の紅葉(モミジ)が岩肌に映える様は見事です。体力と技術を持つ登山者であれば「第1~第4石門」を巡るルートに挑戦し、岩の窓から覗き込む群馬の絶景や、「大砲岩」などのスリル満点な奇岩に直接登ることができます。
【トリビア】
大人気カーアクション漫画・アニメである『頭文字D(イニシャルD)』において、作中に登場するライバルチーム「ナイトキッズ」のホームコースとして「妙義山」が描かれています。そのため、実際の峠道は車好きや聖地巡礼のファンにとっての伝説的なドライビングスポットとしても非常に有名です。




