【概要】
松代城は長野県長野市にある輪郭式の平城で、当初は海津城と呼ばれました。1560年頃に武田信玄が上杉謙信への備えとして築かせ、第四次川中島の戦いでは武田方の出撃拠点となりました。1622年からは真田氏十代が城主を務めています。2004年の整備で太鼓門や木橋、北不明門、土塁や堀が復元され、本丸の石垣とともに無料で見学できます。
【歴史】
松代城は、永禄3年(1560年)頃に武田信玄が上杉謙信への備えとして築かせた城で、当初は海津城と呼ばれました。縄張りは軍師・山本勘助が手がけたと伝わり、武田二十四将の一人である高坂昌信(春日虎綱)が城代を務めました。1561年の第四次川中島の戦いでは武田方の出撃拠点となっています。江戸時代には1622年に真田信之が上田から入り、以後は真田氏十代が松代藩十万石の城主として続きました。
【特徴】
長野県長野市にある輪郭式の平城で、千曲川の流れを外堀に見立てた天然の要害です。本丸を二の丸・三の丸が同心円状に囲む縄張りで、石垣と土塁、水堀を組み合わせて守りを固めていました。信州随一の大藩の城でありながら、真田氏が外様大名だったため大規模な拡張は許されず、戦国期以来の規模をおおむね保ったまま明治を迎えたとされます。たびたび千曲川の水害にも悩まされました。
【見どころ】
2004年の整備事業で復元された太鼓門と木橋は松代城を象徴する眺めで、本丸の石垣や堀と合わせて江戸後期の姿を鮮やかによみがえらせています。搦手にあたる北不明門や土塁、堀も復元されており、園内を無料で自由に見学できるのも大きな魅力です。周辺には藩主の住まいだった真田邸や藩校の文武学校、真田宝物館が点在し、城下町の散策も楽しめます。
【トリビア】
松代城という名は真田氏が入った後に改められたもので、それ以前は海津城のほか待城や松城とも記されたと伝わります。城跡は1981年に真田邸などとともに国の史跡へ指定されており、日本百名城では第26番に数えられます。近くには第二次世界大戦末期に極秘裏に掘られた松代大本営の地下壕跡も残り、異なる時代の歴史が幾重にも重なる土地となっています。
