【概要】
熊本県阿蘇郡南小国町の山深い渓流沿いに広がる、全国の温泉ファンが憧れる秘境温泉地です。街全体を「一つの旅館」と見立て、1枚の「入湯手形」で各旅館の趣ある露天風呂を3つ自由に湯めぐりできるシステムが名高いです。
【歴史】
熊本県阿蘇郡南小国町に位置する黒川温泉は、江戸時代に熊本藩の藩主たちの御用達温泉として利用されていた歴史を持つ古い温泉街です。しかし昭和時代中期には交通アクセスの悪さから衰退の危機に瀕しましたが、昭和50年代から後継者たちによる情熱的な改革運動がスタートし、「看板の統一」や「雑木林の植樹」を徹底して行い、現在の全国屈指の人気温泉地へと劇的な復活を遂げました。
【特徴】
最大のコンセプトは、「街全体がひとつの大きな宿、通りは廊下、旅館は客室」という理念に基づいた一体感ある美しい和の景観です。派手なネオンや現代的なコンクリートの建物を完全に排除し、渓流沿いに立ち並ぶすべての旅館が黒川ならではの深い緑と土壁、黒い瓦屋根、そして優しい木漏れ日に包まれた、まるで昔話の世界にタイムスリップしたような秘境の情緒を生み出しています。
【見どころ】
黒川温泉を全国の名湯へと押し上げた象徴的システム「入湯手形(にゅうとうてがた)」を購入し、温泉街に点在する約30軒の旅館の中からお好きな3箇所の露天風呂を自由に巡る「露天風呂めぐり」が最高の楽しみ方です。洞窟風呂や川のせせらぎを目の前に望む渓流風呂、美肌効果抜群の硫黄泉など、それぞれの宿が誇る全く異なる野趣あふれるお湯と景色を丸一日かけて満喫できます。
【トリビア】
温泉街の散策で大人気の「入湯手形」の本体は、地元・小国町(おぐにまち)特産の良質な「小国杉」を輪切りにして作られた、非常にぬくもりのある木製の手形です。3か所の露天風呂に入浴し終えた後は、旅の良い記念品として自宅に持ち帰って飾ることもできますし、温泉街にある「地蔵堂」に感謝の祈りを込めて奉納し、家内安全や良縁を祈願するという素敵な伝統も親しまれています。




