【概要】
石川県金沢市主計町に位置し、浅野川の清流沿いに広がる風情ある茶屋街です。狭い路地や「暗がり坂」「あかり坂」と呼ばれる情緒あふれる石段があり、夕暮れ時には三味線の音色が川面を漂います。
【歴史】
石川県金沢市主計町で明治時代から昭和初期にかけて本格的な花街として大いに栄えた伝統ある茶屋街です。町名の「主計町(かずえまち)」は、江戸時代に加賀藩の重臣であった富田主計(とだかずえ)の屋敷がこの地に構えられていたことに由来しています。平成20年(2008年)には全国で初めて茶屋街として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
【特徴】
金沢市内を流れる浅野川(女川)の清流沿いに茶屋が寄り添うように建ち並び、非常に幻想的でしっとりとした情緒を漂わせるのが最大の特徴です。表通りの川沿いの開放的な景色とは対照的に、一歩裏通りへ足を踏み入れると、人がすれ違うのがやっとの狭い石畳の迷路のような路地や独特の階段坂が組み合わさった奥深い立体的な町並みが広がります。
【見どころ】
旦那衆が人目を避けてお茶屋へと通ったと言われる「暗がり坂」や、作家五木寛之氏が命名した情緒ある「あかり坂」などの独特の階段路地は、金沢の散策スポットとして圧倒的な人気を誇ります。夕暮れ時になると川沿いに並ぶ茶屋の軒先にぼんぼりの温かい明かりが灯り、川面の反射とともにどこからともなく三味線の音色が流れる風情はまさに格別です。
【トリビア】
主計町は昭和45年(1970年)の住居表示に関する法律の施行に伴い、一度は「尾張町2丁目」という一般的な町名へと名称が変更され、歴史ある名前が消滅してしまいました。しかし、地元の住民たちの熱烈な伝統文化への愛と復活運動により、平成11年(1999年)に全国で初めて旧町名が正式に復活を遂げたという非常に胸を打つ歴史秘話を持っています。
📅 最終更新: 2026/7/4




