【概要】
新潟県小千谷市にある浅原神社の秋季例大祭に奉納される花火大会で、片貝まつりの名で親しまれています。1891年に世界で初めて三尺玉の打ち上げに成功し、1985年には正四尺玉を成功させた花火の里です。成人や還暦などの節目に町の人が花火を一発ずつ奉納する習わしが続いており、打ち上げの前には奉納者の名前と願いが読み上げられます。
【歴史】
片貝まつり浅原神社秋季例大祭奉納大煙火の始まりは江戸時代です。1858年に浅原神社の社殿改築を祝って花火が奉納されたことが、秋の例大祭に花火を上げる習わしのきっかけになったと伝えられています。片貝の花火師たちは玉づくりの技を競い合い、1891年には世界で初めて三尺玉の打ち上げに成功しました。さらに1985年9月10日には正四尺玉を打ち上げ、世界一の大玉として知られるようになりました。
【特徴】
この花火大会の最大の特徴は、町の人が人生の節目に花火を奉納する仕組みにあります。成人や還暦、結婚や出産のお祝い、亡くなった人への追善など、一つひとつの玉に奉納者の思いが込められています。打ち上げの前には奉納者の名前と願い事がアナウンスで読み上げられ、そのあとに大輪が夜空へ開いていきます。山あいの盆地に音が反響するため、腹に響く炸裂音を体で感じられるのも片貝ならではです。
【見どころ】
呼び物はやはり正四尺玉で、玉の直径はおよそ120センチ、重さは約420キログラムに達します。高さ5.2メートルの鋼鉄製の筒から打ち上げられ、上空およそ800メートルで直径約800メートルの大輪を咲かせます。打ち上げは二日間それぞれの締めくくりに行われ、桟敷席から真上に見上げる迫力は格別です。開催は9月第2土曜日とその前日の金曜日で、以前は9月9日と10日に固定されていました。
【トリビア】
正四尺玉は打ち上げ成功当時にギネスブックにも取り上げられ、世界最大の打ち上げ花火として名を刻みました。会場となる浅原神社の境内には新潟県で最初に公認された土俵があり、例大祭では奉納相撲も行われます。片貝は2004年の新潟県中越地震で大きな被害を受けた土地でもあり、それでも花火を上げ続けたことが復興の支えになったと語られています。錦鯉や小千谷縮で知られる山里の文化が背景にあります。




