【概要】
秋田県仙北市角館町の歴史ある武家屋敷通りに並ぶ、国の天然記念物にも指定されている約400本のしだれ桜です。黒い板塀とピンク色の優雅な垂れ枝が織りなすコントラストは、「みちのくの小京都」の象徴です。
【歴史】
秋田県仙北市角館町の武家屋敷通りに咲くしだれ桜は、およそ350年前の江戸時代明暦年間(1650年代)、佐竹北家(さたけほっけ)が角館に入部した際に京都から輿入れしたお姫様の嫁入り道具の中にあった3本の苗木が起源と伝えられています。長い年月をかけて武家の屋敷敷地内や通り沿いに大切に植え増やされ、古都の歴史的景観を今に伝えています。
【特徴】
武家屋敷の重厚で黒々とした板塀や門構えに対して、天から降り注ぐように優雅に垂れ下がるピンク色のしだれ桜の枝振りが、比類なき和の色彩美とコントラストを生み出します。通りに並ぶ約400本のしだれ桜のうち162本が「角館のシダレザクラ」として国指定天然記念物に選定されており、樹齢200年から300年を超える堂々たる巨木が数多く残っています。
【見どころ】
石畳の武家屋敷通りを人力車で散策しながら、見上の頭上から降り注ぐような桜のシャワーを体感するのが最大の楽しみ方です。また、武家屋敷から徒歩すぐの場所に位置する桧木内川(ひのきないがわ)の堤防には、全長約2キロメートルに及ぶソメイヨシノの桜のトンネルも同時に広がっており、しだれ桜とソメイヨシノという2つの異なる圧巻の桜景観を一日で楽しめます。
【トリビア】
角館のしだれ桜は一般的なソメイヨシノよりも開花時期が数日ほど早く、花の色のピンク色がより濃いのが植物学的な大きな特徴です。さらに、角館の桜祭りの期間中にはライトアップされた夜の武家屋敷に静かに浮かび上がる夜桜を見ることができ、昼間の華やかな雰囲気とは全く異なる、幽玄でミステリアスな歴史ドラマのような世界観に浸ることができます。




